畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

苗の植え替え開始(その1)

2018-04-28 05:06:10 | 野菜

 

 連結ポットに蒔いた種子がはらはらさせられながらもすべて発芽。

そして、順調に大きくなってきたので、そろそろ丸いポットに移さなければならない。

 

  電熱シートの上の現状です。

トマト、ナス、ピーマンとそれぞれ発芽にかかる時間が違い、そのあたりもハラハラの原因。

特にスベルべママが管理する「エディブルフラワー」類の発芽は良くないなー。

 

  トマト、ナスは100パーセントの発芽率とまではいかないがかなりの確率で発芽。

6×6で36穴の連結ポットに2粒蒔いて発芽しているのも有るから、数的には十分ですよ。

 

  手前の3枚はまだ発芽が見えないが、これは種子播きが遅かったから。

地方野菜の「神楽南蛮」や小さなピーマン「ピー太郎」で少し時期をずらしたかったのです。

 

 トマトだけだって8種類もあるから、間違わないようにポットに名前を張る。

8種類がそれぞれ10数本あるから、結構数も多いことになりますね。

           (続く)

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連載150「無水鍋」(その1)

2018-04-27 05:01:28 | 食べ物

    無水鍋(その1)

  テロとか無差別殺人とか、物騒な言葉など耳慣れない平和な時代であった。

職場には比較的自由に物販業者が出入りしていた。見方を変えると、それを許すおおらかな雰囲気があった。


 ある日の事、私のいた保線区の事務室に変わった業者が来て、販売の許可をもらった。

許可を得て三人組の業者が長い白衣を着て販売の準備を始めた。

仕事をしながら横目で見ると、なんとガスコンロと簡単な調理台のセットを組み立てる。

そして、やおら取り出した商品は鍋である。そしてホウレン草やら、浅蜊やら食材を準備する。


 昼休み時間になると、早速調理を始めた。

その鍋はアルミ合金の厚手の鍋で、鍋の内側に納まる薄い内蓋と、その上に被せる鍋と同じ材質で、

フライパン状の形をしていて取外し可能な取手が付いている。

 重い上蓋でかなり密閉度が高く「無水鍋」と説明された。

水洗いしたホウレン草も、水を入れない鍋に入れしばらくするときれいな「お浸し」が出来上がる。


 浅蜊も簡単に美味しそうな香りを上げる「酒蒸し」に姿を変える。

食い意地の張った私は欲しくなったが問題は値段である。私の月給の三分の一ほどもしたのである。

負けず嫌いで何でも人より先に買わなければ気の済まない先輩の事務係が「よし、買った。」第一声を上げた。

             (続く)

 (ある新聞に投稿している文章の連載が150回を迎えました。「面白くて、週一の発行日が楽しみ」

と、言って下さる方もおられ、そんなお話が励みで続けています。)

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山菜「コゴメ」を独り占め(その2終わり)

2018-04-27 04:32:43 | 山菜

 一人で黙々と取り続ける。

崖の上方ではトンビが「ピーヒョロロー」なんてのんびりと輪を書いて鳴く。

 

  雨上がりと言う事もあり、コゴメはつややかに光って見える。

これはね、太いですよ。こんな太さのコゴメって結構珍しいですよ。

 

  レジ袋に二つ、たっぷりと採りました。

まだ、採れたのだったけれど、これで十分。うーん、誰に進呈しようかなー。

 

 収穫は午前中の事で、夕方まで冷蔵庫の野菜室に保管しました。

そして、夕食にはたっぷりと茹でて食べました。親の敵に会ったが如くに(大笑)。

 でもね、午後から来宅するお客様に進呈と思ったら「沢山いただき物があります」とのこと。

そこで、隣村の独り暮らしの女性たちに届けました。とは言っても、決して危ない関係では有りません。

 スベルべは実は、ある肩書も持っていて、お年寄り、弱者の見守りもしているのです。自分も年寄りですが(笑)。

届けると「まぁー、美味しそう。今年はまだ食べていないの」と喜んでいただきました。

 貧乏性で山菜も見つけると、後先も考えずに採ってしまうスベルべです。

でも、「独り占め」とは言いつつも、皆さんに進呈し喜んでいただけることがもっと嬉しい事なのです。

            (終わり)

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山菜「コゴメ」を独り占め(その1)

2018-04-26 08:12:59 | 山菜

 

 山菜「コゴメ(コゴミとも言う)」は別名「クサソテツ」。

ほら、開いた葉っぱは「ソテツ」に似ていなくも無いでしょ。

 

  寒くて辛い冬を過ごした雪国の人々は、雪消え直後から緑を探す。

川沿いの雪が溶けると、多く見られるのだがここは山際、斜面の下。雪の消え際から顔を覗かせます。

 

  この場所はスベルべの得意なところであり、何回も採れるように、株の外側から掻く。

ところが、毎年現れる闖入者は、刃物を使って株をごっそりと切り取ってしまうのだった。

 

  こんな状態、出方がベストです。

株元に倒れている昨年の、枯れた胞子葉も見えますね。

 

 夏になると、ここは猛烈な「葦(よし)」の原野と化す。

盛りを終えつつある、カタクリのお花畑も、やがて猛烈な草藪と化すのです。

             (続く)

 晴れたらゼンマイ採りに、と、思っていたけれど小雨が続いています。

ハウスの中の温度はチェックしてきたし、今日急ぐ仕事も無し。ゆっくりしています。

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新聞投稿が採用されました。

2018-04-26 04:43:44 | 自然

       自然破壊が起こす災害

 

 大分県で信じられないような土砂崩壊が発生し、犠牲者が出たことに哀悼の意を表します。

しかし、同様の災害が発生している地域に特有な事情があるように思えます。


 門外漢である私が論ずるべきことでは有りませんが、

私自身が経験した昭和50年の群馬県水上町の国有林の大規模土砂崩壊。

そして、最近では平成24年に発生した上越市板倉区での長期間にわたった地滑り。


 そればかりでは無く、豪雨による土砂崩壊、地震に伴う土砂崩壊の発生地域に共通する特徴があります。

それは、広葉樹を伐採し針葉樹の植栽を行った人工林に見られる災害だと言う事です。


 針葉樹、杉の木などは広葉樹よりも広く、浅く根を張り水を貯える性質が強いとされます。

その結果、長雨などにより水が地中に蓄えられることになり、

結果として土砂崩壊の誘因になっている可能性が強い。


 かっては国の施策で、資源として杉やヒノキの造林作業が実施された。

しかし、安価な外材が入るにつれ、採算が取れなくなり、結果として手入れもされず、荒廃している。

花粉症の原因でもある杉の木の存在を見直す時期になっているのではないでしょうか。


 (今回は珍しく、新聞社の担当者と2~3回の電話での打ち合わせが有りました。

これは、修正前の原文であり、新聞には少し変えた内容で掲載されています。しかし、九州北部豪雨しかり、

頻発気味の地震による土砂崩壊。ニュースの写真を見るたびに、きれいに枝打ちされた真っ直ぐな木材が、

流されていることを多く見て、胸が痛むのです。)

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