畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載167「エスポワール」その1

2018-08-24 12:44:48 | 食べ物

        エスポワール(その1)

  野菜を通じて知り合った、知人が栃尾に洋食屋を開店する事になり招待された。

開店日にあらかじめ準備した花束を持って、夫婦そろって自動車で出かけた。


 内心、新規開店の店の料理でワインを飲み、帰りは妻の運転でと考え、

さりげなく切り出すと何と幸せな事、あっさりと引き受けてくれたのだった。


 しかし、国道252号線から県道57号線に分かれ、峠に向かうにつれ、カーブ、

急勾配が連続し、それどころか工事中で片側交互交通の悪路さえあるではないか。

作戦の間違いに気付いた。いくらワインで酔っても、この悪路では素面で有っても、

妻の多少心もとない運転では安心して乗っていられるものではないと。


 仕方なく、作戦変更。「とても、この道では夜の運転は任せられないから、

俺が運転する。代わりに飲んでも良いよ」と通告した。


 欣喜雀躍とまでは行かないけれど、喜んだ家内はワインを美味しそうに飲む。

いえ、酒飲みの私だって、飲む人と素面の付き合いだって平気で出来る。

ノンアルのビールで美味しい御馳走を食べた。


 機嫌の良くなった家内はもう一組の招待客に話しかけ始めた。

そのお客さんは若い夫婦と中学生ほどの娘さんと言う家族だった。

              (続く)

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フェーン現象の朝(その1)

2018-08-24 05:34:20 | 風景

 早起き鶏のスベルべも日の出が遅くなり目覚めも遅くなってきた。

まだ薄暗いうちに家を出て山の畑に向かうと途中で太陽が昇る気配がする。

 

 下権現堂山の右肩から太陽が顔を覗かせ始める。

ダイヤモンド富士ほどでは無いけれど、ま、ダイヤモンド権現堂山かな。

 

 いつもこんな風に晴れるとは限らない。

台風の接近に伴い、異常に空は晴れ渡り空気も澄んでくるのです。

 

 強い光を放ちつつ陽が昇る。

起き出して空を見ると、満天の星空で雲も見えず、がっかりすることの多いこの頃です。

 昨年は7月18日一日で200mmもの雨が降り、災害となった。

今年も、各地で豪雨による災害が起きている。

 「何が美しい日本」だ「何が災害に強い日本」だ。

美辞麗句の掛け声ばかりの総理のせいでも無いが、役人の無策も災害の大きさを助長する。

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誕生日は「プルミエ」で

2018-08-23 04:34:37 | 食べ物

 一昨日、娘婿の誕生日をフレンチレストランで祝いました。

魚沼フレンチとも名乗る、小さなお店「プルミエ」での夕食です。

 マスターは今も、南米の日本大使館の料理人として出張中で奥さんも3ケ月不在とのこと。

そんな条件下でも営業できるのは、息子さんが腕を上げたから。前菜は撮り忘れ先ずはスープ。

 

 スープのミネストローネと冷製パスタを選べます。

こちらはスベルべの注文した冷製パスタで、暑かった日中を忘れさせてくれました。

 

 美味しいビールで喉を潤した後はワインです。

スベルべママは体調で今は飲めず、婿と二人で1本を空けます。

 

 運転手役の娘はノンアルコールビール。

いつもは飲めるスベルべママもワインを一口飲んだだけで、後はウーロン茶。

 

 スベルべが選んだ主菜は魚系。

スズキのソテーの夏野菜添えで、ワインに合いました。

 

 婿のチョイスした肉系は豚肉と夏野菜。

魚沼フレンチを名乗るだけの味のようです。

 

 パンも自家製で中々の味。

カリッと焼き立てのパンは、ローズマリーも入っています。

 春から増えた家族5人での夕食は孫を挟んで和やかに進む。

5か月の孫も、最初は乳母車、途中からは椅子に負んぶひもで固定して参加しましたよ。

日中の熱さも一瞬忘れる、楽しい誕生日祝いの夕食となりました。

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残暑の風景

2018-08-22 04:31:59 | 自然

 多忙な時間を割き、スベルべママの要望でしばしのドライブ。

我が家から反時計回りに、山古志方面を走り、我が家が見える場所に到着。

 猛暑の夏を乗り越えつつある山並みだけれど涼しい秋の風も感じ冬も近い気もする。

遠く向こうに見えるトンネル状のものは上越新幹線の変電所の一部です。

 

 左に我が家がある、宇賀地盆地の一部が見えます。

この辺りで標高は300mを越えているのでしょうか。我が家の辺りとはずいぶん積雪量が違う。

 

 盆地の全容ですが、我が家は右下の尾根に阻まれて隠れている。

狭い盆地で、耕地も少なく、貧しい暮らしを強いられてきた故郷でもあるのです。

 

 猛暑続きの頃は、こんな入道雲、夏雲さえ見られませんでした。

何だか、久し振りに見る入道雲、夏の風景です。

 1時間余りのドライブでもスベルべママの気分転換にはなったようです。

帰宅し、ようやく涼しさを感じ始めたので、一人で山の畑に向かうスベルべでした。

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サンドコンサートで男性五重唱を聞く

2018-08-21 04:27:07 | 暮らし

 

 色々な事情が重なり、行くことが叶わなかったサンドコンサートでした。

今回も畑仕事を優先し、諦めようと思っていたが、内容を見たスベルべママがどうしても行きたいと言う。

 

  「ムジカマイスター」という名前の男性コーラスグループの合唱でした。

昨年もあり、その際もスベルべは行けず、スベルべママだけで行き感激して帰って来たような。

 

  スポンサーに敬意を表しここでコマーシャル(笑)。

ウエルカムドリンクとして、コンサートの都度別のお酒が出ます。もちろん運転のスベルべは飲めませんが。

 

  4つのパートに分かれていて、二番目は「日本の叙情曲」童謡、唱歌です。

リーダーが洒脱で、「七つの子」のカラスは7羽なのか、7歳なのかなんて解説も面白い。

 

  順番は逆ですが、パート1は固いところから。

これも、すべて歌の成り立ちについての解説付き。もちろん歌声は引き付ける力が十分すぎるほど。

 

 リーダーもお話をされたけれど、やはりこのエントランスホールは音響効果も抜群だとか。

ボリュームと力感にあふれた合唱。そして、独唱部分のソプラノの歌声が響き心地よい。

 ほとんど一人でしなければならなかった畑仕事。そして、手を抜けなかった夏祭りの当番。

色々な雑事を忘れ、非日常の世界に浸ることが出来た、土曜日の午後のひと時でした。

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