主演ブルース・ウィリス
舞台は三つの川が合流するピッツバーグ
三人の幼馴染み(イトコ同士)のスタート地点は同じだけれど違っていってしまう人生を3本の川の流れになぞらえた題かもしれません
父は警察署長 叔父も高い地位にあり 祖父も警官
だからイトコ達も主人公トム(ブルース・ウィリス)も当然のように警官になった
遺伝子の中に警官の血が流れている
シリアル・キラー(連続殺人犯)は 警察を挑発する
殺す予定の女性を縛り 殺害する前に電話をかけてくるのだ
ただ余りに警察内部の事を知っている様子から 犯人はもしや警察関係者では?という意見もあった
冒頭 縛られ横たわる女性の姿が映る
梱包され引きずられていく おそらく中に女性の死体が入っているであろう荷物は 川へ捨てられる
楽しく警察の制服を着て父親と話していたトムだったが
怪しい車を追跡するも事故になり
意識を取り戻すと父親は死んでいた
同じく警察官だが問題ありと裁判にかけられた幼馴染みでもあるイトコのジミーは 最高の警察官だの思い込みとプライドが傷つき 自殺を図る
助けようと腕を差し伸ばしたトムだが 間に合わずジミーは 高い場所から川へ落ちた
ジミーの弟はトムを責める
その頃 連続殺人の容疑者が捕まるが 示す事実と犯人像が合わない為 トムは不審に思い 冤罪だと考える
それは警察の考えとは相容れず・・・
河岸警備隊で仕事するトムを嘲笑うように川へ投げ込まれた死体は またも彼が知っていた女性だった
誰か彼の過去をよく知る人間が 彼を陥れようとしているのか?
ジョー(サラ・ジェシカ・パーカー)は 仕事でコンビを組むトムのことが気になる
そしてトムの怖れ 心配 推理を聞くのだ
警察官のパーティでも 警官を疑う意見を話しているトムを好意的に見るものは少ない
特に叔父とその片腕の男がえげつなかった
幾らトムの手が間に合わず 息子が死んだとしても 聞く耳持たず 頭がおかしいと罵る様子が 今や偉いさんになっている叔父の態度も妙で何かあると思わせます
ミステリなら伏線というべきでしょうか
そして罠が
川へ投げ込まれた死体らしき荷物に 捨てた人間の車を川から船で追跡するトムとジョー
車を運転していた犯人は逃亡 車も炎上する
だが捨てられた荷物の中に死体は入っていなかった
トムは警官にふさわしくない
そう周囲に信じさせたい人間がいる
そしてトムの資質資格を問う裁判で 検事が呼んだ証人は トムの相棒ジョーだった
トムを愛するジョーは検事側の思惑 狙いとは逆に彼がいかに警官にふさわしい人間かを話す
トムは スパイだったのかと裏切られた思いで ジョーの心は届かない
トムは忘れていたのだろうか
被害者はトムの人生に関わる女性
ならばジョーが襲われる確率はひどく高いのに
荷造りを始めたところをジョーは襲われる
死体の発見された場所 被害者 手掛かりを求めて 地図や写真を見比べていたトムは ある事実に気付く
自分の人生を知っているのは 兄弟のように育ったイトコ達
一人は死んだ では まさか
飛び出した前の川に 死体
またも またもトムの知っている女性だった
これも罠なのか パトカーのサイレン音が近付く
ボートで目的地へ
と死んだイトコの弟が現われ
問詰めるトムに 自分は呼び出されたのだと答え
別の人間に襲われトムは意識を失う
気が付けば目の前にいるのは 死んだはずのジミー 今迄の犯行は全てジミーによるものだった
「俺は最高の警察官だ」
ジミーはトムに劣等感を抱いていたのだろうか
ジミーの弟 トム ジョー
椅子に縛り付けた三人を ジミーはいたぶる
「やめるんだ」現われたのはジミーの父親にしてトムの叔父
そう犯人を追跡し事故になった車からトムの父は 生きて這い出してきて 逃げる犯人の後ろ姿を見て撃とうとした
いち早く事故現場に駆け付け 息子が犯人と知って―兄に息子を撃たせまいと揉み合ううちに
事故とはいえ 弟は兄を殺した
トムの父を死なせたのは叔父だったのだ
だからこそ叔父は トムの推理を恐れていた
捜査がトムの意見へ流れないように必死だったのだ
死んだはずの息子が生きていること
息子こそ連続殺人犯だということ
その息子を逃がす為に兄を殺してしまったこと
ばれたら人生の破滅だった
だからこそ何としてもトムを警察から追い出し 彼を信用できない男としてレッテルつけなくてはならなかったのだ
けれどジミーのいかれ具合は 父親の許容範囲をはるかに越えてしまっていた
「息子を撃つなんてひどいよ父さん」
そう言う息子は 父親を撃つ
窓から飛び出すトム
追いつ追われつ
川での追跡
殴り合い
電車に轢かれそうになり 二人して又川に落ち
水の中での格闘
遂にジミーは沈んでいく
ここで娘のつっこみが 「本当に死体になったら浮く 浮いてくるはず」
いや私はこの死体が川にすみつく悪霊になれば ホラー映画が一本できるぞ と思ったのだけどね
どうも普通でない発想する母娘です
さてさて叔父の片腕だった男は自分の間違いを悟り 今迄の非を詫びようとします
大人になれないトムは鬱憤晴らすように殴り倒し
ジミーに殺されそうになり大切さを思いしったジョーと 事件が終わったことを思います
場面転換 墓地にいりトム ジョー 二人の娘らしい少女
事件から数年経ち 幸福に暮らしているのです
警察官の誇り
イトコで幼馴染みで相棒でもあったジミーは どうしたってかなわない警官として優れた資質持つトムに勝てないことが 人間性を歪め 間違った方向へ進ませたのでしょうか
それとも最初から犯罪者になってしまう芽を持っていたのでしょうか
そういう試練を乗越えてトムは幸福な家庭を築き 警察官としての仕事も続けています
という具合なお話です
でブルース・ウィリスさんとニコラス・ケイジさん 見るたび額が広くなる俳優さんで 古い映画か新しい映画か髪を見れば判る―と娘
この年頃は口悪く 「船越栄一郎さんも だいぶ髪減ってきたよね」ですって