ももいろクローバーZへのインタビュー記事が特に興味深く読めました
パヒュームさん 米倉涼子さんへのインタビューも楽しいです
兄の携帯はバッテリー切れで死んだままだった
麓のコンビニで充電器が置いてあるだろうか
「お兄さんがここへ来たのは間違いないんだ
わかって良かったね」
竹丘さんは物事の明るい面を見るのが 得意のようだった
お兄ちゃんー
ああ いっそ 叫んでみようか お兄ちゃん!って
「下に降りて昼飯でも食べませんか
さっき沙月さんに メール入れたら こちらへ向かっているようですよ
駅まで迎えに行くと約束しておきました」
「さっきおじい様が亡くなられたとか お墓はー」
「本家の墓は またちょっと面倒な場所にあるんです どうもややこしい一族で」
例え些細な事でも 自分で決めないで ついていけば物事が片付く
それは時に なんて楽なことだろう
山道 下りの危なっかしい所は 手を引いてくれた
優しい
町までは私のレンタカーで降りた
竹丘さんは 山の反対側の本家から歩いて墓地へ来たそうだ
本家から近道があるーと言った
亡くなった真太郎さんに教えられていたらしい
「そこの中華屋さん 美味しいですよ
中華だけでなく 喫茶店メニューもあるから
マンゴージュース オススメ」
言われたらマンゴージュースが飲みたくなって その店に入った
竹丘さんは味噌ラーメンと炒飯の定食
私は中華定食にマンゴージュース
小鉢に入った八宝菜も肉団子の甘酢あんも 焼売も本当においしかった フカヒレスープも
食後のマンゴージュースは お代わりしたいような美味しさ
お腹がいっぱいになると げんきんなもので不安が消えていく
墓地で感じた恐怖 気持ちの悪さは気のせいかと思えてきた
駅前の駐車場へ車を預け 養母を迎えに行く
町はごく普通に見えた
人が眠る 人が働く
それを信じていた
養母が乗っているはずの汽車は 駅で停まらなかった
メールも送信出来ない
携帯も繋がらない
「まさか本当だとは思わなかったが 」
竹丘さんが呟いた
「な なにが」
尋ねたら
「お化け」と竹丘さんが言った
「僕らの血筋はね 祟られてる」