育ててくれたきぬが死んだ
きぬはあたくしに戸籍を作ってくれていた
それは違法なことなのだろうけど
あたくしは きぬの養女きぬえ
あたくしが年下だけれど 戸籍上は真太郎さんの叔母になる
ひっそりと きぬの葬儀を済ませ あれやこれやで一人ばたばたしていた時に 真太郎さんとマツエが襲われた
闇の襲撃
それでもマツエを守ろうとしたのに
あの子の願いは
真太郎さんと三人の子供達の無事だった
あたくしは自分の力の足りなさが歯がゆかった
せめて近くにいるのであったら
せめて
きぬは存在を知られていないことが あたくしの強みだと言った
現在の巫女には力がない
敵は安心している 油断している
だから僅かでも力持つ真太郎さんとマツエを狙うのだ
力持つ人間の血筋を絶やす為に
巴弥都の家の血が流れる人間の根絶やしこそが闇のモノ達の目的
きぬは言った 戸籍が無ければ これからの時代 社会では生きた人間として何もできない
きぬはあたくしに名前をくれた 幽霊でなくしてくれた
マツエは 母親の事を案じていて 夢の中であたくしに母親が手放した 取り上げられた娘の事をずっと気にしていたのだと 教えてくれた
あたくしは 自分を産んだ人がマツエが家を出てから どうしたか気になった
マツエがいなくなった事で案の定 マツエの父親は逆上し 全てを母親のせいにして
「出て行け」と喚いた
母親は「サインお願いします」と離婚の書類出し さっさと車を呼んで土地を離れた
マツエに家を離れて自分の幸せを考えろと言った母親は 自身も一人で生きていく準備をしていた
マツエの裁縫が得意なのは学校でも勿論 母親が仕込んだから
和裁教室の学校を始めた友人の手伝いを住み込みでする仕事
あたくしやマツエが案じるより はるかにしっかりした女性だった
あたくしとマツエの普通の人間と違う部分は 母から伝わったものだったらしい
母親は言わないが 尋常でないモノに気付く人だった
だからマツエを この土地から離そうとしたのだ
もしかしたら母親には この土地の将来が 何か起きる予感があったのかもしれない
あたくしは 闇のモノに捕まった真太郎さんを 闇の呪縛から解き放つこと
マツエの子供達が無事に育つこと
母親の安全に心を砕くことで精一杯だった
マツエにしたように夢の中で話しかけ とうとう成功した
あたくしが生きていることを伝えることに
きぬが死に マツエが死に あたくしは完全に一人だった
寂しかったのだ
誰にも知られず生きていることが
かつての巫女には人々の信仰があった
信じてもらえる力
人々からの信頼 情報
あたくしには何もない
双子には不思議な結び付きがあると言うが マツエが死んで あたくしは弱っていた
マツエが生きていることにより あたくしも助けられていたのだ
あたくしは 自分の限界を感じていた
マツエの子供達は まだ幼く弱く
あたくしは出来ることを積み上げて行くしかなかった
やがてほぼ真太郎さんを引き戻すことに成功する
それでも一度闇に落ちた真太郎さんを完全には信用できなかった
どこかに闇が残っているかもしれない
歳月ばかりが流れ
流れ
マツエの孫息子が生まれる
竹丘真(たけおか まこと)
闇は荒れる
巴弥都本家は守りを固めておいたけど 他の一族が暮らす土地が襲われた
山津波
あたくしに助けられたのは ごくわずか
闇の中で光る輝く者達を救って運んだ
闇は 真が十才の時 藤見の家を襲った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー関連作です↓読んでいただければ嬉しいです
「愛しいあなた」
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120818
「堕恋」-もしくは繭の見る夢・序ー
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120818
「禁忌の水」
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120818
「繭の見る夢」-1-
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120819
「繭の見る夢」-1´ー
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120819
「繭の見る夢」-2-
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120819
「繭の見る夢「-2´ー
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120820
「繭の見る夢」-真ー1-
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120821
「繭の見る夢」-マツエの姉妹ー1-
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120825
「繭の見る夢」ーきぬの記憶ー1-
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「繭の見る夢」-紀梨子ー1-
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120827
「繭の見る夢」-紀梨子ー2-
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「繭の見る夢」-沙月ー1-
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「繭の見る夢」-紀梨子ー3-
http://yumemi.blogzine.jp/zatudansitu/2012/09/post_9ff6.html
「繭の見る夢」-紀梨子ー4-http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120905
「繭の見る夢」-5-
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「繭の見る夢」-鬼となるモノー
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120906
「繭の見る夢」-怨む女ー
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20120907
「繭の見る夢」-マツエー1-
カンタン酢豚
切った野菜(茄子・ピーマン・人参)をパイレックスのボウルに入れ蓋して5~8分ばかし電子レンジで加熱
豚肉は塩胡椒・酒・醤油・蜂蜜揉み込んで下味つけます
卵黄まぶし片栗粉付けて 焦げ付きにくい加工の鍋に少し油を入れ 両面しっかりと焼きます
加熱した野菜を加え炒めたら
ケチャップ・酢・醤油・酒・蜂蜜か砂糖・中華だし 水溶き片栗粉を混ぜたタレを回しかけます
厚揚げと小松菜をたいたの
出汁 醤油 味醂 砂糖は少しだけ
蓋をして煮ます
鰺の生姜煮
酒・味醂・醤油・薄切りした生姜 ・ 砂糖少しの汁を煮立て 鰺を入れ 蓋をして圧力をかけます
錘が揺れ始めたら火を止め放置
一晩置いて さっと煮ると更に味がよくしみます
子供の頃からなりたかった警察官
しかし父親が警察官でいられなくなった事件の真相を 桜庭(杉本哲太)に教えられた哲平(藤ケ谷太輔)は 警察という組織への絶対的信頼が揺らぐ
ただ走ることでしか 倒れるまで走り また起き上がって走って 頭をクリアにしようとする
ー警察がそれでいいのか
自分はそんな組織に入る為に頑張ってきたのかー
いつも穏やかで優しい杉山(小柳友)が父親(五代高之)が倒れ 電話が入り家に帰る
父親も年を取っていた
自分が継がないとー
父親が守ってきた醤油の醸造所
なりたかった警察官 だがしかし
自分の夢は そんなに大切なものか
徹平は陸上部へのスカウトを受ける
次の大会で3位以内に入ったら
徹平の過去と先日の走りっぷりが買われたのだ
勿論 徹平の父親(国広富之)に含むところある警察学校校長(鹿賀丈史)の意向も大きく入っている
校長は徹平に言う「自分の下で卒業したいと思うかね」
徹平は桜庭に確認する
父親の事件の真相もみ消しに暗躍したのは校長なのかと
悩む徹平
悩んだ杉山は警察学校を辞めて家業を継ごうと決心し 徹平に話す
自身も悩んでいる徹平は 杉山を止める言葉を持たない
杉山と徹平の屋上での会話を聞いてしまった比呂(剛力彩女)
いつもの徹平らしくないと 徹平に言うけれど
杉山は助教(石田ひかり)に辞表を提出し 同じクラスの仲間達にも決心を告げる
徹平は父親と会って話を聞きたいと 桜庭教官に休みを願い出る
杉山の書き損じた辞表の文面に 彼を辞めさせちゃいけない
引き止めよう!と結束するクラスの仲間達
助教に休みを願い出
許可も出ないうちに走り出した
比呂は一人徹平を呼びに行く
おじ(柳沢慎吾)の店で しみじみと正直な気持ちを素直に語る徹平
そこへ入ってくる比呂
「徹平の彼女」と呼びかけられ 「彼女じゃありません」そう返して強引に徹平を連れ出す
杉山をみんなで連れ戻しに行くという比呂は 徹平に警官なんか向いてない!と叫び 杉山の書き損じの辞表を押し付け走り出す
杉山の気持ちが綴られた文章読み 徹平もいつもの調子を取り戻し 走り出す
やって来た徹平に ホッとした表情の比呂
なんだかんだ言っても徹平がいないと何も出来ない
それだけ徹平を頼りにしています
徹平には徹平の悩みがあり 解決する為に動こうとしていたので ちょっと迷惑でもないですが
杉山の家では父親の退院祝いと 杉山が学校を辞め 店を継ぐことの祝いで親戚が集まっています
親戚の祝いの言葉に複雑な表情の杉山を 父親は思案ありげに眺めています
そこへ来客のベルの音
杉山が出ると警察学校の仲間が「迎えにきた」
自分の夢を諦めちゃだめだ
仲間の言葉に目が潤み泣きそうな杉山
ーだけど父親を思うとー
逆説的な言葉で徹平の説得が始まる
優しすぎるから犯人に共感し
ー言葉を大きな声で続ける徹平
父親を思うから自分の夢を諦めようとしている杉山
杉山の父親にも声は届く
言葉は届く
あと少しで叶う息子の夢
その夢を自分の為に諦めようとしている息子
父親は学校へ戻る電車代を手渡す
意気揚々 学校へ戻る
教室では桜庭に助教が「受け取れませんよ こんな辞表」
助教は まだ校長に杉山の辞表を提出していなかった
助教は戻ってきた杉山に言う
「辞表は作文とは違うのよ」
雨の夜 屋上への扉は閉まっている
扉に持たれ階段に座る徹平
現れた比呂に横に座るよう 場所をあける
杉山のことで吐いた言葉を 徹平に謝る比呂
比呂の手を握り礼を言う徹平
徹平はマラソン大会に出るーと決心を告げる
練習が始まった
様子を見物する校長
比呂は徹平が3位以内に入ったら みんなと一緒の卒業はないことを桜庭に教えられる
校長演じる鹿賀丈史さんが 怪しくて 目は怖いし
腹に一物どころか百ぐらい持っていそうです
徹平の影薄い父親はいつまでも 影薄いままでしょうか
石田ひかりさん演じる助教にも思うところありそうですし
ちゃかついてばかりだった徹平が少し落ち着いてきました
こちらも意地見せたあとで 何か考えがありそうです
次回 最終回
果たして スッキリ納得できる終わり方をしてくれるでしょうか
NHKの大河ドラマ「天と地と」の上杉謙信のイメージが強い私には GACKT氏が上杉謙信役で大河ドラマに出た時 NHKの大河ドラマは終わったーと思った
その後 GACKT氏の血迷いぶりは天井知らずとなり かの市川雷蔵氏の当たり役 眠 狂四郎を舞台にかけたそうだ
で「戦国BASARA ーMOONLIGHTPARTYー」では信長役で出演
ついでに歌も歌っておられる
鼻につく自己陶酔の歌い方で 見終わったところですが ひどくイライラします
聞き取りにくい声 奇妙な台詞の言い方
演技指導の方はおられないのでしょうか
いくら本業が歌手でも 余りにひどい演技です
誰か お前の演技は大根役者のレベルにも達していない
と教えてあげる人間は いないのでしょうか
話題作りの為には 奇妙てきれつな 配役も仕方ないにしても
GACKT氏のファンが観に行くだけのシロモノであれば 吸血鬼になろうが 何でも勝手にやればいいですが
ファンじゃない人間には
視覚・聴覚への暴力 拷問でしかありません
「戦国BASARA -MOONLIGHT PARTYー」は次週 最終回
少々下手な俳優さん 女優さんだって そのうち成長する
それを期待して 頑張ってほしいと観てますが
中には我慢出来ない 何を勘違いして自惚れきってるんだろうー
そう呆れ返り 出てくるとチャンネル替えたくなるお方もおります