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青い海の伝説OST(2CD)(SBSドラマスペシャル) |
クリエーター情報なし | |
Loen Entertainment |
レビュー一覧は、こちらから。
チョン・ジヒョンさん、イ・ミンホssiという超人気俳優さんの組み合わせ。人魚と詐欺師と言う取り合わせも面白そうです。
前作「星から来たあなた」で、人間の役だったジヒョンさんが、今回は人魚ということで、立場が反対になりました。ちょいと印象がかぶるなぁと思いましたら、脚本家が同じでした。
ようやく視聴開始できました。
1598年と言いますから、14代宣祖の時代ですね。
ある港町を嵐が襲いました。
その翌日、何事も無かったかのように晴れた日。一匹・・・と言って良いのか、一体と言って良いのか、とにかく、人魚=チョン・ジヒョンさんが一人動けなくなっていました。
嵐で打ち上げられて、岩に挟まって身動きがとれなかったのです。
生け捕りにされてしまった人魚は、差人のヤン氏の元に連れて行かれました。
この時代、人魚の油はその質の良さから物凄い高値で取引されていたようで。ヤン氏はほくそ笑むのです。
その地に新しく赴任して来た県令がタムリョン=イ・ミンホssi。
赴任前に、ヤン氏の不正をあれこれと調べ上げて来ていましてね。おりしも、王さまから不正は厳しく取り締まるようお達しが出ていましたから、ヤン氏は焦りました。
で、タムリョンに、なんとかとりなしを・・・と言うのです。
人魚を初めて見たタムリョンは、何故か心惹かれるモノを感じたようです。
で、不正を見逃す代わりに、人魚を手に入れたのです。
そして、すぐに海に返してあげました。
広い海に泳ぎだした人魚。
一旦離れて行こうとしたんですが、何かを思って、引き返して来ました。
そして、そっと手をタムリョンに差し伸べたのです。
タムリョンはその手をとりました。握手のような感じです。感謝の思いと、それを受け入れたという感じです。
人魚に触れると、記憶が失われたり、気がふれたりすると言われていました。人魚が自分の身を守る方法なんだそうです。
でも、人魚が消したい記憶だけが消されてしまうとか。この時のタムリョンはどーだったのでしょうか。
そして現代。
詐欺師のホ・ジュンジェ=イ・ミンホssiは、まー容姿端麗、頭脳明晰・・・機転も利くし、女性の扱いも上手い。
仲間のチョ・ナムドゥ=イ・ヒジュンssiとテオ=シン・ウォンホssiと共に、鮮やかな手口で詐欺を重ねていました。
催眠術まで使うのねぇ。危なくなると、相手の容姿とかをチェックして、相手に合う催眠術を使ってまんまとだまし通すんですよ。
ホント、鮮やかだわ
今回も、一仕事終えて一人海外に。
飛行機の中で、CAさんから、到着間近の海の話を聞かされました。
この世界一美しい海には、最後の人魚がいるらしい・・・と。
思わず苦笑してしまうジュンジェです。そんなおとぎ話のような話しを信じるほど純粋じゃないようですね。
最後の人魚シムチョン=チョン・ジヒョンさん、いましたよ、その海に。
シムチョンはある日、海の底に光るモノを見つけました。
深く潜ってみると、それは美しい緑色の腕輪。シムチョンは、それを左の腕にはめました。
人魚と言えど、女性。美しいモノには興味を惹かれるのかもしれません。
ジュンジェはある朝、大きな物音で飛び起きました。
で見つけたのは、勝手に部屋に侵入し、食べ物を食べ散らかし、自分のお気に入りの服を勝手に着てる女性。
初めての出会いでした。
正確に言うと、ジュンジェはお初でも、シムチョンは数日前に彼を見ていました。
ホテルの部屋の外の海にいる時、偶然見かけたのです。
ホテル側に通報したことから、シムチョンはそのまま警察に連れていかれてしまいました。
普通の人とは全く違うシムチョンの行動を見たジュンジェは、なんだか可哀相な気分にもなったのですが、ま、仕方がありません。
捨て犬が連れて行かれる時の様な感じに似てるかも。
シムチョンは怪力です。
ジュンジェも蹴られて遠くまで飛ばされちゃったし、警官もちょっと叩かれただけなのに、ふっ飛ばされちゃって・・・。
おまけに、何もしゃべらず人の話も理解できていない様子のシムチョンに、警察でもほとほと手を焼いてしまいました。
で、とりあえず拘置所に入れました。
ジュンジェはシムチョンの腕輪が目に留まっていました。
詐欺師の勘ですかね。それが珍しいモノだと感じ、ナムドゥに調べてもらいました。
そしたら何と本当に貴重なモノで、もしかしたら400年以上前のものかもしれないと言う返事が来ました。本物なら、60億W以上もする・・・と言うじゃありませんか。
『タムリョン』と刻印されていると聞き、ジュンジェは何か思い当たるような表情を浮かべました。ご先祖さま・・・?
手に入れなきゃ・・・ですよ。
すぐに警察にシムチョンを引き取りに行きました。
シムチョンを手懐けて、隙を見て腕輪を手に入れようと考えたのですが・・・。
なにせシムチョン、人魚ですから
あ、そうそう。人魚は、陸に上がると、足になると言う設定です。
人魚ゆえ、人の言葉を理解しないし、勿論、人間界の様々な当たり前の事が全く出来ません。と言うよりは、知りません。
ジュンジェはまず裸足のシムチョンに傷だらけの足に靴を買ってあげました。
が、靴をはいた事が無い彼女は、それに手を差し込んでしまうんですね。
洋服の着方も分かりません。
食事も手づかみ。
周囲の人々も、まー好奇心と言うか、奇異な目で見るし。
呆れたジュンジェなんですけど、赤ちゃんに一つ一つ教えるように、対するのです。
そして、とうとう、腕輪を手に入れたのです。
シムチョンは取られてことも気がついてません。と言うよりは、その腕輪の価値・・・価値と言う概念すら無いのでしょう。
「用事を済ませてくるから、ここで待ってろ。」
そう言って、ジュンジェはシムチョンをおいてきぼりにしました。
流石に気がひけたのか、子犬を捨てるような表情を浮かべていましたね。
躊躇するようなそぶりも見せました。罪悪感があったのでしょう。
でも、そのまま腕輪と共に、行ってしまいました。
あまりにも自由に行動するシムチョンに、ジュンジェはしょっちゅう
「ここで待ってろ。」
と、“待つ”という言葉を使いました。
シムチョンは、ジュンジェの事を警戒しなくて良い人間だと感じていました。
“待ってろ”と言う言葉の後、必ずジュンジェは自分を探し出して迎えに来てくれるわけで。身の危険を感じて不安に思う事も無いんだと思ったのです。
だから、ジュンジェが“待ってろ”と言ったから、シムチョンはいつまでも同じ場所で待ち続けました。
だけど、デパートが閉店になってしまってね。
店員に追い出されてしまうのです。
行くあても無いし、ジュンジェが待ってろと言ったし・・・と、店の前でしゃがみこんでしまったシムチョン。
雨が降っていました。
それをジュンジェが見ていました。
彼も気になっていたのです。
普通の人とは違うシムチョンです。やはりこのまま捨てて行くのは心が痛んだのでしょう。
結局、ジュンジェはしゃがみこんでるシムチョンに傘をさしかけたのです。
シムチョンは、ほっとしたように、嬉しそうにジュンジェに手を差し伸べました。あの人魚がそうしたように・・・。
そして、ジュンジェもその手をとったのです。