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韓流ラブストーリー完全ガイド 愛のダイアリー号 (COSMIC MOOK) |
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シムチョンがジュンジェにkissしたのは、記憶を消すためだったのですね。
人魚に触れたら記憶を失くすのではなく、kissしたら・・・だったんです。
昔、人魚を愛した少年がいた・・・と言う話。
それはやはりタムリョンのことでした。
幼い頃、海で溺れかけたタムリョンを救ったのが幼い人魚でした。それから何年も二人は友達として会い続けました。
でもある時、少年は結婚しなくてはいけなくなったのです。当時は早婚ですからね。
人間と人魚は生きる世界が違うと分かってはいても、少年は人魚の事を忘れられませんでした。
で、初夜、一人家を抜け出し、海に向かったのです。
人魚は自分が泳げないのを知っているから、必ず助けに来ると分かっていましたから。
でもね、知らなかった事が一つありました。人魚が口づけしたら、人魚の記憶が消えてしまう事です。
そして、少年は人魚の記憶を失ってしまったのです。
タムリョンは、自分の事だと思いました。
初夜に自分が居なくなってしまった事を、妻は最期まで恨んでいたのです。
何故と聞かれても、少年のタムリョンには、理由が分からなかったのです。
人魚は、他の人魚の話のように語っていました。でもそれが彼女自身の経験なんですね。そして目の前の人があの時の少年だと分かったのです。
ジュンジェの記憶から、シムチョンの記憶だけが消えました。
ジュンジェは韓国に戻って来ました。いつの間にか、あの緑の腕輪もしてますが・・・。
いつしたんだっけ?・・・と思ったら、シムチョンが別れる時に、ジュンジェの手頸にはめたのです。ジュンジェが欲しがっていたのを、ちゃんと知っていたんです。
家に戻ると、ナムドゥとテオが住みこんでいましたよ、勝手に。
明洞キャピタルの追っ手は予想以上に厳しいらしく、まだ情報を掴まれていないジュンジェの家に転がり込んでいたってわけ。
ジュンジェは崖から落ちて死んだ事になってました。
ナムドゥから、腕輪の話をされても、ジュンジェには“???”。
勿論、腕輪は持っているのですが、それをどこからどうやって手に入れたか、持っていた女性というのも、憶えが無いのです。
その頃、シムチョンは、一生懸命“ソウル”を目指して泳いでいました。
一人だし、知らない海で心細いけど、我慢して一生懸命泳いでいました。
ジュンジェとの約束を守るために。
ジュンジェは言いました。
ソウルにはシムチョンの好きそうなモノがたくさんある。秋には漢江で花火大会が開かれて、63ビルから見るその景色はとても綺麗だ。一緒に見てやるよ・・・とね。
海を見て一瞬迷ったような表情をしたシムチョンでしたが、頷きました。
「約束だぞ。約束は守るためにあるんだからな。」
そのジュンジェの言葉を胸に刻んだシムチョンなんです。
ジュンジェの家族関係が少し分かりました。
ジュンジェの父親は著名な事業家で現在は2番目の妻カン・ソヒと結婚し、その連れ子と暮らしているようです。
ジュンジェは父親が再婚した直後に家を出て、今は連絡を取り合ってないようです。
シムチョンがやっとソウルに到着しました。
でも、大都市ソウルでホ・ジュンジェと言う名前だけしか知らない人物を探そうなんて、普通の人でも大変なのに、人魚で全く人間社会の事をしらないシムチョンにとってはもう途方に暮れるばかり。
でもま、そこがドラマ。
小さな女の子にカップラーメンをおごってもらったり、浮浪者の女性に、廃品回収されてる古着を教えてもらったりして、どーにかこーにかやっていきます。この浮浪者の女性、「星から来たあなた」でも、ソンイの同級生で貸し漫画屋の店主として出演されてましたよね。
そして、やっと、63ビルに到着するんです。
行った事無いけど、「フー・アー・ユー?」で水族館がある事は承知してますよ、あたくし
シムチョンはお腹がすいていました。
で、ラッキー・・・とばかり、水槽に入っちゃうんですよ、お食事のために
勿論、人魚の姿になっています。
でもね、ここでは人魚ショーがアトラクションとして行われているんですね。だから、観客は誰も怪しみません。
時間がちょいと早いけど、人魚が泳いでくれてるってんで、皆、写メをぱしゃぱしゃ
シムチョンも、悪い気はしなくて、自由に泳いでいたのですが。
ふと見ると、水槽の外の通路にジュンジェが
必死にこちらを見てもらおうとするのですが、ジュンジェは気がつきません。
でもね、何か気になったのか、一瞬振り向いたのです。そしてシムチョンと目が合いました。
だけど、記憶の無いジュンジェは、そのまま行ってしまいました。
関係者は大騒動です。誰か侵入者が勝手に水槽に入ってる・・・と。
で、水から上がって来たシムチョンに詰め寄ったのです。
ジュンジェにナムドゥからメールが届きました。
スペインで献金詐欺をした詐欺仲間トーマスが、その時の写真を送って来たというのです。ジュンジェが女性と一緒だった証拠だとナムドゥ。
それに写っていたのは、つい今しがた水槽から自分を見つめていた人魚・・・人魚の恰好をした女性じゃありませんか。
記憶が曖昧な事が気になっていたジュンジェ。
すぐに引き返しました。
そして、シムチョンと会ったのです。
涙をためて自分を見つめるシムチョン。ジュンジェは曖昧な記憶の中にこの女性がいる・・・と思ったでしょうね。
ところで、ジュンジェがこの日63ビルにきていたのは、自分の誕生日だったから。
誕生日には昔母と一緒に来ていたのです。
シアがその日の朝、ワカメスープを差し入れてくれました。
それを食べた時、母と同じ味だと言う事にすぐに気がつきました。
シアは自分が作ったと言いましたが、実は、それを作ったのはジュンジェの実母。
シアの家で家政婦をしているのです。
シムチョンは、ジュンジェと海に飛び込んだ時、kissしたのは、もしかしたら、既にジュンジェを愛し始めていたからかもしれません。
kissすることによって、自分の記憶が失われてしまうのが分かっていても・・・。