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シムチョンが相手の記憶を消してしまうということは、相手の記憶を奪うということなんですね。
つまり、“コピー”ではなく“移動”してしまうということです。
だから、デヨンの記憶が全てシムチョンの中に移動してきたのです。
ジュンジェが言ったタムリョンとセファの未来はハッピーエンドではなく、お互いの為に死ぬと言う結果だったのだとシムチョンは知ってしまいました。
シムチョンは、ジュンジェから離れる事を決意したようです。
ただ、それを心で考えると、全てジュンジェに聞かれてしまいます。
騒音とも言えるほどの大音響で音楽を流し、声を誤魔化そうとしました。
ジュンジェにも、心の声を勝手に聞かれてしまう苦しさが分かる?・・・と常に無く怒りをぶつけたりしました。
ジュンジェは納得しました。
そりゃそーでしょうね。聞かれたく無い心の声を、聞かれてしまうなんて・・・ねぇ。誰でも嫌ですよ。
で、気を利かせて、ヘッドフォンをかけて、シムチョンの声が聞こえないようにしてます。
デヨンは本当に記憶を失ったようです。
ただ、本当に幼い頃、ソヒ・・・その時はジヒョンでしたが、ジヒョンと同じ施設で過ごしたことはすぐに甦りましたよ。
ソヒから連絡が入りましてね。
様子がおかしいデヨンの元に、ソヒが駆け付けたのです。
理由は分からないけど、記憶を失ってるデヨンを見て、ソヒは必死に言い聞かせました。
あなたは自分を捨てた世の中に復讐する人だ・・・なんて。一から洗脳し直すって感じです。
テオがジュンジェの実家から、遺言書のデータを盗み出して来ていました。
財産の全てをソヒとチヒョンに譲ると言う内容で、父の印鑑も押されてしまっている事が分かりました。
父の視力がほぼ失われていたことをジュンジェが報告すると、ホン刑事たちは愕然としました。ソヒのこれまでの二人の夫と同じ展開だからです。
ジュンジェはソヒの部屋から、怪しげな薬と針を持ち出し、育てている鉢植えを写真に撮って来ていました。
その花を見て、ナムドゥが言いました。トリカブトだ・・・と。
ジュンジェ、ショックでした。
もう時間が無いと思いました。
でもね、警察による家宅捜索は、そう簡単に令状が出ません。
なにせ、それらの証拠物は、不法に手に入れてるわけですからね。証拠能力が無いと言われてしまうのです。
ホン刑事は、必死に粘ってます。
ジュンジェが仕掛けて来た盗聴器で、家の中の会話を聞き、万全に備えてはいるんですけどね。
ジュンジェの父は、ジュンジェには信じないと言いましたが、やはり少々疑念も持ったようです。
で、ソヒから渡される薬を飲まずに捨てました。
ところがねぇ・・・ソヒはちゃんとその様子を見てるんです。ジュンジェ父は視力が悪いので、室内に人がいても音さえ立てなければ気付かないのですよ。
ところで、ナムドゥですが。
シムチョンに記憶を消されたにも関わらず、何かヒントになる様な事があると、ふっと断片的に思い出すシーンがあるんですね。
それらが積み重なって、どうもシムチョンと関係があることを、忘れてしまっているようだというところまで分かって来たのです。
そして、ある時、シムチョンとジュンジェの会話を盗み聞きしまして。
とうとうシムチョンが人魚だということを知っちゃいましたよ。まだ気付いたことを公表してはいませんが。
人魚の価値がどのくらいになるのか、密かに調べています。
おいおい・・・前世と同じように、ジュンジェを裏切る行動に出るんじゃないよねぇ。不安だわ・・・。
チヒョンがジュンジェの前に現れました。
彼はジュンジェが害虫駆除業者と偽って家に入り込んだと気付いていました。
それを抗議に来たのです。
だけど、ジュンジェはチヒョンをいきなり殴りつけました。・・・分かるわな、気持ち
父親に対しては、本当に純粋な気持ちだと思っていたチヒョンが、母の悪事に目をつむって来たわけですから。父親の事は守ってくれると信じていたところがありましたからね、ジュンジェ。
母ソヒの悪事を知ったとジュンジェが言ったことで、チヒョンは言葉が出ませんでした。
止めなければ、二人とも破滅させてやると言う言葉、決して脅しじゃないとチヒョンも思ったでしょうから。
シムチョンは、ジュンジェに、前世の結末が決してハッピーエンドじゃなく、死だったと知った・・・と言いました。
デヨンの記憶を消した時に、知った・・・と。
以前、ジュンジェが“繰り返されることが怖い”と言った言葉の意味もわかった・・・と。
でも、会いに来た事を後悔してはいないと言いました。
ジュンジェも、同じだと言いました。
万が一自分が死ぬような事になっても、お前は生き続けろとジュンジェは言いました。
「心臓は大丈夫だ。俺はどこにいてもお前を愛し続けるから。」
ソヒは、デヨンを自宅に連れて来ました。
ジュンジェ父の目が見えない事を良い事に、密かに地下室に匿おうとしたのです。
あともう少しで計画が成功するんだから・・・とか、記憶を失ったデヨンに言い聞かせるように説明しました。
それを、ジュンジェ父が聞いてしまいました。
ジュンジェの話は本当だった・・・と分かりました。
でもね、知られたと、ソヒが気付いたのですよ。こうなったら、時間の猶予はありません。とっとと始末してしまわないと、これまでの事が全て水の泡です。
ソヒは動きました。
薬を用心して飲まなくなったジュンジェ父に、毒入りのお茶を飲ませたのかな?
変だとジュンジェ父は思ったようですが、既に少しは飲んでしまった後でした。
直後、苦しみ始めました。
ジュンジェ父は、隠しておいた携帯でジュンジェに連絡をしました。
ところが、丁度その時、ジュンジェはホン刑事たちと相談の真っ最中で。携帯を部屋に置きっぱなしにしていたんですよ。
気付いた時は遅かった・・・。
携帯に入ってたメッセージを聞いて、慌てて家に駆け付けた時、父は既に亡くなってしまってて。救急隊に運び出されているところでした。
ソヒは、そうなる前にアリバイを作っておこうと、チヒョンを呼び出してお酒を飲もうとしました。
でもね、チヒョンは何か不審なモノを感じたのでしょう。
それを断って家に駆け戻りました。
そしたら、デヨンがトリカブトの鉢植えを処分しているところだったんです。
またしても、母は新たな罪を犯したのです。