まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『内省的なボス(原題)』6話まで

2017-06-10 17:59:39 | 韓国ドラマのエトセトラ

                     

レビュー一覧は、こちらから。

 

ファンギが皆をタクシーに乗せて送り届けたのを、誰ひとりとして覚えていませんでした。

ロウンも、酔いがさめていたのかと思ったら、そうじゃなかったみたいで。

ただ、ペパーミントの香りがしたということと、温かかったと言う記憶だけがありました。

それは、ファンギの車の芳香剤と、ファンギの背中だったんですけどね。

ロウンが暴れて、ファンギは殴られ、右目に痣まで作ってるのに・・・。

 

ファンギがプレゼンで犯した失態の動画が流れました。

社内は勿論、父ボクドンもそれを見ちゃったから大変。

サイレントモンスターの部屋にやって来て、ファンギを殴り、大暴れしましたよ。

ロウンたちは、唖然としてしまいました。

父親に殴られるところなんて、見られたくないですよね、部下に。

そのままファンギは出て行ってしまいました。

 

悔しくて情けなくて、一人で車にこもりました。

行くあてもありません。泣けて来ました。

 

そこにやって来たのはロウン。

後片付けをしていた部下たちは、ファンギの書類を見て分かったのです。

これまで、ウィルがやっていた素晴らしいプレゼンを考えたのはファンギだったということを。プレゼンが苦手なだけであって、能力は素晴らしいと。

ロウンは、ファンギがウィルに対して劣等感を抱いている事を知りました。父親がいつも比べていたのを知りましたからね。

自分が復讐しようとしていたモンスターは、実は傷をたくさん持ってる人なのかもしれない・・・と思いました。

見る目が少しずつ変わってきています。

 

ボクドンは、サイレントモンスターチームを解散しろと激怒しました。

でも、それをウィルが何とか収めたのです。条件は、ファンギを理想的なリーダーにすること。

皆、無理だろ・・・という表情を浮かべました。でしょうね

 

まずは、出前アプリのプレゼンコンペがあるので、それに向けて頑張ろうということに。

で、合宿に行ってチームワークを作ろうということになりました。

案の定、ファンギは行かないと言いました。

だけど、ウィルが行くと聞いたら、俄然行く気に。分かりやすいですわ。

 

一応、ファンギも努力しようとするんですよ。

ウィルに負けないように、バーベキューでお肉を焼く係を受け持ったり、ジェスチャーをしたり・・・。

だけど一朝一夕に変われる筈はなくてね。空回りに終わったり、又誤解される言動をしてみたり。なかなか思うようには行きません。

 

でもね、ユヒにはちゃんと考えを伝える事が出来ました。

誤解されるのも辛いけど、誤解する方も辛い・・・とロウンが言ってるのを聞いた後でしたから。誤解を解いておこうと思ったのです。

「ユヒさんが母親だから悪いんじゃ無く、問題はユヒさんがその事を弱点と考えてる事です。ご自分を否定なさらずに大事にしてください。そう言う社員が必要です。」

ユヒは初めて代表としてのファンギの思いを知りました。感動しました。そんなにちゃんと自分を見ていてくれたんだ・・・と。

ユヒは、自分からも一つ言わせてください・・・と言いました。

「プレゼンは無理しないでください。リーダーじゃなくても、得意な人がやればいいんです。気に入らないかもしれませんが、私たちは同じ船に乗ったチームですから。」

そして、ロウンに任せてみては?・・・と言いました。

「代表の一番のお気に入りのようですから。母親でアジュンマだから分かるんです。」

 

僕なんかが彼女を気に入ってる?・・・とファンギは思いました。

ロウンが気になるのは、ジヘの事があるからだと思ってるんですね。

 

ウィルは、ロウンがジヘと被るようです。

どこか似てるところがあるのでしょうか。

 

ファンギは、ロウンに言いました。

「婚約者がいる。」

・・・と。ウィルの名前は出しませんでした。

ロウンは誰の事?・・・と誤魔化しました。

ロウンがウィルに惹かれて行ってる事は明らかでした。またジヘのようになるのではと心配なのです。

 

ファンギは、ロウンにプレゼンをやってみないかと言いました。一緒に・・・と。

そして、ロウンはお初のプレゼンを準備し始めたのですが、慣れない事だけになかなかうまく行きません。

で、ファンギは、助言をしました。

「言葉を考えるんじゃなく、君の本心を言うんだ。自分が思ってることを出せばいいだけだよ。ストレートで正直な告白が君らしい。」

 

初めてにしては、堂々としたプレゼンが出来ました。

でも、コンペには落ちてしまったのです。

 

落ち込むロウンを、ウィルが慰めました。

そこにイスが。

二人の様子を見て、ロウンは婚約者というのがイスだと知りました。

イスも、何か不穏なモノを感じたかもしれません。

 

イスは、ファンギにチゲを作ってほしいとせがみました。

ファンギも、イスに対しては、優しい兄です。

まるで姉さんのように、妹思いだ・・・と二人の様子を見てロウンは思いました。

姉さんに会いたい・・・と。

 

その日は、ジヘがいつも行っていた施設のイベントの日でした。

ジヘが死んでからは、ロウンが代わりに行っていたようです。

大きなぬいぐるみを持って行こうとするロウンを、ファンギが送りました。そして、そのぬいぐるみをファンギが着こんだのです。

何故こんなに人が変わったの?・・・とロウン。

「チェ・ロウンだから。」

と、ファンギ。

そして、そのまま施設の舞台に立ったのです。

ぬいぐるみを着こんでいるから、人の視線が気になりませんでした。

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『内省的なボス(原題)』5話まで

2017-06-10 15:34:43 | 韓国ドラマのエトセトラ
内省的なボス OST (tvNドラマ)
クリエーター情報なし
CJ E&M

レビュー一覧は、こちらから。

 

3年前のジヘの自殺に至る経緯が分かりました。

 

ジヘは唯一と言って良いファンギの理解者でした。ウィルよりもしかしたら理解していたかもしれません。

その頃、ファンギは今ほど心を閉ざしてはいなくて。きっとこのジヘの一件の所為で、それまでよりもっと人との関わりを持てなくなってしまったのでしょう。

 

ファンギにはずっと好きだった女性ヨンジョンがいました。

久しぶりに会うと言うので、ジヘに指南をしてもらったのです。

ジヘは、言葉が出て来なくて口ごもったり、言葉を選び過ぎて、相手に気を使い過ぎてどうすれば良いのか分からなくなるファンギを、黙って我慢強く待ってくれました。

決しておしつけがましい言い方ではなく、こうすれば良いんじゃないですか?・・・と、礼儀正しく助言しました。

ファンギは、ジヘを信頼し、素の表情を見せる事が出来ていたのです。

 

だから、ヨンジョンと久しぶりに会っても、彼にしては落ち着いて話をする事が出来ました。

ヨンジョンは大学時代の友人で、ファンギを好きだったようです。それはファンギも同じで・・・。

今でも気持ちは変わって無さそうなので、何も無かったら、このまま静かに少しずつ交際を始めることもできたでしょう。

ヨンジョンと楽しく過ごせたお礼の意味もあったのかな?ファンギはジヘに靴をプレゼントしました。

古い靴を大切に履いていたのも知っていたのかもしれません。

ヒールの音が大きいので気に触るかと・・・・と、ヒールにマニキュアを塗るようなジヘです。細かい心遣いができるのを、常々感謝していたんでしょうね、ファンギは。

何も言わずに、ぶっきらぼうに机に靴を置いて行ったファンギ。そのやり方も、ジヘはちゃんと理解していました。ファンギはそう言う性格なんだと。

 

ウィルは、そういうジヘとファンギの関係を知っていました。

ジヘに好意を抱いていたのでしょうね。まだそんな強い想いではなく、好感と言うレベルで。

そんな時、ファンギの母が、ファンギの妹イスとの結婚を持ち出して来ました。

 

ウィルは孤児なんですね。

だけど、優秀で人柄も良いので、イスは長い間ウィルを想って来たのです。

ただ、ファンギの父ボクドンだけは反対していたのを、やっと説得できたとファンギ母が言いました。

悪気は無いんだけど、その言い方がね。

ウィルに劣等感を抱かせる言い方なんです。

それに、ウィルはイスと結婚までは考えていなかったようで、戸惑いました。

 

イスは、あるネックレスを欲しがりました。イブにつけたい・・・と。特別な日になるから・・・と。

同じネックレスを、ロウンも雑誌で見まして、ジヘにおねだりしました。

いつかきっと買ってあげるから・・・とジヘは言いました。

ジヘは養護施設に寄付をしたりしてました。

だから、ウィルが、クリスマスプレゼントに何がいい?・・・と聞いた時、“お金。たくさんのお金がほしいです”と答えました。

ジヘからお金と言う言葉が出るのは、ウィルも予想外だったので驚きました。

でもね、それは養護施設への寄付のためだったのです。そして偶然にも、そこはウィルが育った施設だったようです。

その言葉で、ウィルはジヘの事を本当に愛してしまったみたいですね。

そして、ジヘもウィルを密かに想っていたのです。決して表には出しませんが。

 

イブの前日、ボクドンがウィルに会いに来ました。

ま~毒舌と言うか皮肉たっぷりな言い方というか

養護施設出身だけど、結婚を許してやった・・・という感じ。それで気が緩んでる・・・とか何とか

会話の中で、ボクドンがやけにファンギのことを細かいところまで知ってる事に気付いたウィル。

その理由が分かりました。盗聴器です。

自分の机の裏に仕掛けてあったのを、見つけました。自分も見張られていたんです。

 

何かもうやりきれない気分になったウィル。

ジヘを呼び出しました。

自分だけが家族だと思い、家族の愛情を受けてると思い込んでいたんだ・・・と胸の内をぶちまけました。

もう、ジヘへの想いを我慢できなくなったのです。

イスが欲しがっていたネックレス。実はもう買ってありました。

それを、ジヘの首にかけました。

そして、その夜を一緒に過ごしたのです。

 

ところが、二人が帰るところを、ファンギが目撃しちゃった・・・。

車に乗ってる二人を見たのです。ウィルがジヘを抱きしめているところを。

 

ウィルは決して薄情な人間ではありません。

ジヘへの想いを選ぼうと思ったようです。だから、イスに電話したのです。

「あのネックレスは渡せない。」

・・・と。

ところが、イスはそれを自分の良いように解釈しちゃった。

自分はウィルに買ってほしいと言ったんじゃなくて、自分がつけて可愛く見られたいという意味だったのです。だから今、店に買いに来てる・・・と。

プロポーズは私がするわ・・・とイス。

ウィルは、断りきれませんでした。

 

イブの日。

ジヘが早目に帰ろうとしたら、ファンギからカフスボタンを買ってくるよう命令されました。今すぐ・・・と。

そう言われたら、従うしかありません。ロウンに行けそうになりと連絡するしかありませんでした。

 

ロウンは、約束してたのに・・・とジヘに文句を言いました。

その時、ロウンがぶつかった相手がウィル。そして一緒にいたのはイスでした。

 

ファンギはやはりジヘを会場に行かせたくなかったのです。

イスを守るためにも、そしてジヘを傷つけたくなかったという気持ちもあったかもしれません。

ヨンジョンとの約束は頭から消えていたのかも。

ヨンジョンから連絡が入った時、行けそうにないとファンギ。

年に一度のイブなのに・・・とヨンジョン。

ファンギは、少し待ってくれる?・・・と聞きました。ゆっくり来て・・・とヨンジョン。

 

ジヘはウィルに電話しました。

あのネックレスを返そうと思ったのかしら・・・。

遅くなっても待っているからと言いました。

ウィルは、イスに口実を作って会社に戻って来ました。

 

戻ってきたウィルの前に現れたのはファンギ。

ジヘとの関係を問い詰めました。

しらばっくれようとしたけど、ファンギは許しません。

「過ちだ。イスとの結婚を目前にして、憂鬱になって・・・。一夜の過ちだ。チェ秘書が誘惑したんだ。」

もしかしたら、落ち着いていたら、ウィルも本心を説明できたかもしれません。

でも、思いもよらない展開に、思わず保身に走ってしまったのです。しどろもどろになってしまいました。

 

これをジヘが聞いてしまいました。

ファンギもウィルも、凍りついたジヘの姿を見ました。

 

ジヘはその場から逃げ出しました。

そして、廊下の角を曲った時、立っていたのはなんと、イス。

イスもウィルの態度に不審を抱いていたのです。

宝石店では、既にウィルがネックレスを買って行ったと言われました。まさか・・・と人違いだと思いました。

“あのネックレスは渡せない”

と、ウィルは言いました。つまり、既に持っているけど、イスには渡せないと言う意味です。その時は気にも留めなかったんだけど、後で思うと、別の女性が・・・とも受け取れます。

そんな時に、見え見えの口実を作って会社に戻ったのですからね。

思わず後をつけてしまうのも、無理はありません。

イスも、ファンギとウィルの話を聞いたのでしょう。呆然と立ち尽くしていました。

 

その直後、ジヘは身を投げたのです。

ファンギのペントハウスの窓から。ファンギから貰った靴を残して・・・。

屋上から身を投げたのではなかったのです。

 

ウィルはパニックになりました。

必死にファンギに縋りました。皆に知られたら・・・と。

ジヘの事じゃなく、自分の事が心配なのです。助けてくれ、友達じゃないか・・・と跪きました。

ファンギは最も良い解決策を口にしました。

自分が責任をとる・・・と。自分がジヘを苦しめた所為だとしたのです。

 

結局、ヨンジョンのところには行けませんでした。

ヨンジョンはため息をついて席を立って行きました。

 

ボクドンは激怒しました。

そして、完璧に口止めをしたってわけです。

 

ジヘのお葬式に、会社から多額のお見舞い金を持った使いが来ました。

ニュースにもならず、口止めしてるとしか思えない・・・とロウンは詰め寄りましたが、父に止められました。

父はお金を受け取りませんでした。

 

ロウンは、必死に一人で姉の死の事実を明かそうとしました。ビラを配りました。

が、一切何の進展もありませんでした。

そして、ジヘの死から抜けがらのようになってしまっていた母も死んでしまったのです。

 

ジヘの遺品の中に、あのネックレスがあるのを見つけたロウン。

自分が欲しがっていたモノです。必ず買ってくれると言っていたジヘ。ちゃんと買ってくれていたんだと思いました。

そこまで自分を愛しててくれていた姉に、最後自分は何と言う事を言ってしまたんだ・・・と後悔しました。

公演に来れそうにないと言ったジヘに、散々愚痴を並べ立てたのです。

 

ある夜、ファンギはジヘの実家の前に立っていました。

謝りたい気持ちはあるのですが、足が動きません。

そこに、父親が出て来ました。客だと思ったようです。

ドアを開け、店の中に案内しました。

ファンギは、客じゃ無いと言いかけましたが、父は椅子を進めたのです。

ひげそりの為、熱いタオルをファンギの頬から顎に当てました。

 

寡黙な父親を見て、ジヘを思い出したファンギ。

窓に残された靴を思い出しました。

初めて涙がこぼれました。

それを見た父親は、そっとタオルを目の位置まであげて隠してくれました。ジヘは父親似ですね。

ジヘとの思い出が甦り、泣きました。タオルの下で思う存分泣く事が出来ました。

ファンギはそれ以来、この理容室に通っているようです。

 

そして、ジヘの代わりにロウンに公演の度に花束を贈り続けてきたのです。

ただ、今回、ロウンが言いましたよね。

「静かに見守っているだけじゃ、何も起きませんよ。見守るだけでは誰も守れません。」

 

その夜、ファンギはロウンをおんぶして送りました。

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『内省的なボス(原題)』4話まで

2017-06-10 11:26:11 | 韓国ドラマのエトセトラ
内省的なボス OST (tvNドラマ)
クリエーター情報なし
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ロウンは、密かにファンギの生活を調べていました。

ずっとペントハウスから出ないなんてありえないわけで。どういう生活をしているのか、社員にも全く謎でしたからね。

だけど、朝見ると出かけた形跡があるし、ある時早出してみると、一人踊っている姿を見ちゃったことも。

社員と一度も一緒に食事をしたこともありません。一人で何かを作って食べていると思われるのですが、きちんと後片付けされていて、匂いもありません。

でもある夜、一人でスカッシュをしに出かけたのをキャッチ

声をかけました。

そしたら、ファンギはすぐに止めて、帰宅。

一緒にしようとか言っても、無視。

なかなかガードは固いです。

 

うっとうしいし、自分を知られるのも嫌だし・・・と言うので、ウィルに、ロウンを辞めさせてはどうかと何度目かの提案をしました。

そしたら、ウィルが、自分が育てたいから傍に置く・・・と言いました。

それは納得できないファンギ。3年前の事があるからね。

ロウンがファンギの傍をうろついているのは、自分が指示した・・・とウィル。

今回のパワハラ疑惑の事もあって、代表の個性とイメージの広報の一環だと言うのです。

愛情を込めて分析中だから、理解してやってくれ・・・と。

“愛情”と言う言葉に敏感に反応しちゃったファンギです。で、結局、自分の傍に置いておけ・・・と言いました。仕方ないからと。

 

だけど、ファンギの不安をよそに、ロウンはウィルに惹かれていってるようです。

明るくてカリスマ性があって、仕事もできて・・・と、惹かれない理由はありません。

 

『龍ラーメン』と言う会社の30周年企画の入札があるとか。

ウィルは、前もって『龍ラーメン』のチン常務と顔を合わせ、入札に参加させてもらえるよう頼みました。決して不正入札と言うのではなかったようです。

が、それをロウンから聞いてファンギはあまり良い感じは受けませんでした。

ロウンが、チン常務をわざとファンギが通ってるジムのスカッシュに誘い、二人を会わせた時、もうその気分は最悪に。

対人恐怖症&潔癖性なファンギは、チン常務と目を合わせる事も出来ませんし、ましてや汗でべたべたの手と握手するなんて、無理って感じ。

チン常務が大人な対応で譲ってくれ、じゃぁ、スカッシュでも・・・と言っても、完全に無視。

ファンギは、これが不正な接待とか裏取引の一環に思えたのかもしれません。だから、プレゼンの場で・・・と言いました。

でもね、チン常務にそんな気は全く無かったのです。

気に入ったロウンの誘いでもあるし、純粋にスポーツを楽しもうとしただけだったんですね。

 

激怒したチン常務が、ロウンに相手を・・・と言い、身体に触れながらあれこれ指導し始めるのを見たら、ファンギは怒りが湧いて来ました。

で、チン常務にスカッシュのボールを当てたのです。

大人げないと言うか・・・。

 

チン常務はファンギを告訴すると激怒。

ウィルが取りなそうとしても引きません。

ウィルは仕方がないので、ロウンの身体に触れた事をセクハラと言いました。チン常務に全くその気が無かったわけでもないので、お金を渡されると、黙ってそれを受け取りました。

でも、きちんと頭を下げたウィル。

この様子をロウンは見ていました。人のした事にも頭を下げる事ができる姿を見たのです。いっそう惹かれますわな。

 

ファンギは、この状況では公正な判断をしては貰えないだろうから・・・とプレゼンに参加しないと言いました。

でも、ウィルは、やってみないと分からないから・・・と説得。

「僕の顔を立ててほしい。」

そう言うウィルに、またそれか・・・とファンギ。

ファンギは感じていたのです。いえ、真実を見とおしているのかもしれません。

その言葉は、一見自分を犠牲にするニュアンスだけど、注目を受けたい無意識的な表現でもあることを。

自分への視線を代わりに浴びてくれて感謝してきましたが、危ないほどに視線を奪うのが問題だと思っているのです。それはジヘや妹のイス、そしてロウンの気持ちが奪われてしまうという意味でしょうね。

 

「お前は欲深すぎる。」

と、ファンギ。

ウィルはファンギの言葉にむっとしました。

自分は新しい部署サイレントモンスターを引っ張ろうとしているのに・・・と。

やり方は尊重するが、責任者は僕だ・・・とファンギ。社員は僕が守る・・・と。

どうやって?・・・とウィル。

今回のようにロウンが作ったチャンスを無駄にして、大事な時期に部下たちを無駄に過ごさせて・・・と。

ぐうの音も出ませんよ、ファンギ。その通りですもん。

部下に何の支持も出さないのですからね。で、先だって出したのが、『誰にも会わないように』という一言。部下たちは皆、意味不明ですわ。

「お前が有能なのは僕しか知らない。汚ない事は、僕が代わりにやってやるよ。チャンスを与えてやるから、お前は自分のやり方で実力を見せたらいいだろ?」

言葉だけを聞いたら、ウィルはファンギの事を本当によく考えていると思えます。でも、本心はどこにあるのかしら。

 

ウィルはファンギの妹イスと既に同居してるのかしら?結婚はしていないようですが・・・。

ファンギの母はそんな口ぶりです。

自分以上に息子のような雰囲気を見ると、ファンギが実家から足が遠のくのも無理は無いかと。

 

プレゼンの資料、原稿は、ファンギが全て一人で作り上げました。

そして、発表を行うのはタン・ユヒを指名。

ユヒは驚きました。出産休暇等でプレゼンは久しくした事がありません。おまけに、発表は翌日。

あれこれと理由をつけてファンギにしてもらおうとすり寄りました。

「僕には社員が必要です。母親じゃなく。」

その言葉、ユヒの胸に突き刺さりました。

 

ところがですよ。

翌日のプレゼン当日、ユヒが来ないんです。子供の体調が悪く、夜通し看病し、発表の準備もしていたため、寝坊してしまったんだとか。

こうなったら、出来るのはファンギしかいないとロウン。

嫌がるファンギを押し出したのです。他の社員も、背中を押しました。

ところが・・・です。

人の視線が怖くて、身体が硬直してしまうファンギに、プレゼンは無理。

気を失いそうになるほどの緊張で、言葉が出ず、結局、その場から逃げ出してしまったのです。

 

復讐に成功したのかな?・・・とロウンは思いました。

姉と同じ、いえそれ以上の苦しみを味わわせてやると思っていたロウン。でも、これは自分の望んでいた結果じゃないと感じていました。

 

部下たちは、ファンギの姿にショックを受けました。

これまで怪物とかいろいろ噂して恐れていた人物の本当の姿がこれだったんだ・・・という失望ですかね。

でも、ユヒは言いました。

原稿まできちんと用意してくれていたから、後は覚えて発表するだけだった・・・と。そしてその内容も、温かいものだった・・・と。

‘温かい家族愛’をテーマにしたプレゼンをするのに最適な人は、ユヒしかいないというファンギの人選も的確だったと言えます。

「久々に仕事をしてる気がして、ワクワクしたのに・・・。」

と、ユヒ。

自分が台なしにした・・・と情けなく思っているのです。

 

ファンギも勿論落ち込んでいました。閉じこもっていました。

社員を自分が守るとウィルに言い放ったのに、これか・・・と。

何度もロウンから電話が入っていましたが、出ませんでした。

あまりにも頻繁にかかって来るので出たら、かけてきたのは男性。

「仲間は預かっているから現金を用意しろ。」

慌てて駆け付けたら、なんとそこは居酒屋。

皆、酔いつぶれてしまってて・・・。おまけに現金決済しかしてない店なのに、皆、カードしか持ってなくて・・・。

だから、店の主人が仕方なく連絡してきたってわけです。主人を演じているのはチェ・デチョルssi。「運命のように君を愛してる」で、チャン・ヒョクssiの秘書室長を演じていたあの方。真面目な役なんだけど、ちょいと笑える演技が結構好きです、あたくし

 

ファンギは、完璧に酔いつぶれてる面々を、一人一人住所を告げてタクシーに乗せました。

最後はロウン。

その頃には、ロウンは幾分酔いが醒めてましてね。

ファンギが社員皆の住所まで把握してる事を知りました。そして、こうやって後始末してくれてることも。

「なんで隠れて後で見守るの?なぜ前から見ないんですか?」

何も答えられないファンギ。

「もしかしたら、見られないの?人をバカにしてると思ってたけど、ひょっとして怖いんですか?人に見られると必ず失敗するから?」

 

私はボスみたいな人をよく知ってます・・・とロウン。

誰もいないところに隠れて黙々とポジションを守る。私以外の家族はみんなそうなんです・・・。

そうしたところで誰ひとり分かってくれなかった。静かに見守ってるだけでは何も起きませんよ。

「見守るだけでは誰も守れません。」

 

そこまで呟いたロウンは、突然倒れて眠り込んでしまいました。

ファンギが抱きとめましたが・・・。

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