ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

黄色いチューリップ

2014-01-26 16:18:29 | 草木花
チューリップ。
新潟県の県花である。
同様に、お隣の富山県の県花にもなっている。
また、新潟県内では、新潟市、胎内市の市花にもなっている。

私は、童謡の「チューリップ」が好きだ。
さいた さいた チューリップの花が
ならんだ ならんだ 赤 白 黄色
どの花見ても きれいだな

この歌のことは、またいつかふれることにして、1月のこの時期にチューリップの花のことを言うのは、いささか早過ぎるとは思う。
ただ、最近、この花を見ることで、私も妻も娘も、少し明るい気持ちになれたので。



先日、妻が行ってきた安売りのスーパーで、チューリップの花が安く売られていたのだそうだ。
殺風景な娘の病室にも飾ってやろうかと、買ってきた。
妻が買ってきたのは、黄色いチューリップの束である。
童謡の中で歌われるチューリップの花の色で、黄色が出てくるのは赤、白に次いで3番目である。
「どの花見ても きれいだな」とは歌われてはいるが、今回、この3番目の黄色いチューリップの花が、今までになく輝いて見えた。
灰色が多く、色彩に乏しい新潟の冬にはきわめて華やかなせいだろうか。

そういえば、春先に咲く花では、黄色く輝いて咲くものが美しいと思う。
たとえば、ロウバイ。
たとえば、フクジュソウ。
厳しい冬を乗り越えて、これから春が来るのを先んじて告げるように感じられる。

さて、病室に置かれたチューリップの花は、とても美しく見えた。
娘は、花の中では、ひまわりの花が好きである。
咲く季節は違うが、ひまわりも、黄色い輝きの美しい花である。
そのせいか、今回暖色の黄色のチューリップは、娘もとても気に入ったようで、よく落書きする絵の中に登場させ、「きれい」と、たびたび愛でていた。
見るたびに、われわれに、春を呼んでくれるようで、少し幸せな気がした。
(そういえば、「『幸福の黄色い』ハンカチ」っての、ありましたね!!?)

ただ、病室は、暖房が効いていて、室温が高い。
そうすると、チューリップの花は、すぐに完全に開いてしまう。
案の定、数日するとあっという間に散ってしまった。

土曜日、その安売りスーパーに出かける用ができた妻は、「またあったから。」と、再び黄色いチューリップの花束を買ってきた。
今また、娘の病室に飾られたチューリップは、窓ぎわでひときわ明るく輝いて咲いている。


黄色く輝くチューリップよ、
娘にも、明るい春を、呼べ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする