ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

新潟アルビBB中村ヘッド&GMの話から伝わる厳しい「愛情」と生き方

2016-01-11 17:28:13 | ひと
「アルビレックス新潟」もあるが、「新潟アルビレックス」もある。
正式には、「新潟アルビレックスBB」と言う。
BBが付くのでわかるように、「新潟アルビレックスBB」は、バスケットボールbjリーグのチームである。
このたび、そのヘッドコーチ兼GMである、中村和雄氏の講演を聴く機会を得た。
氏の座右の銘が「心をこめて」であり、その演題にふさわしい話をいろいろと聴かせていただいた。
以下、氏の話の一部である。



私は、選手たちにどんどん言う。厳しく言う。
一流の選手は、他の人たちや子どもたちから見られているのだから、行動もしっかりしていなくてはいけない。
目を見てあいさつする。
ゴミが落ちていたら、拾う。
くつをそろえる。
しっかり返事をする。
これらのことは、当たり前にできなくてはいけない。
伸びる選手の一番の条件は、素直さである。
しかし、「いい子」であるだけでは、だめである。
「いい子」は、大切なところで自分が行かずに、他の選手に任せてしまう。
プレーする時には、大変なプレッシャーの中でやるのだから、自分を律することができなくてはいけない。
自分を律してちょっとしたことができなくては。
あいさつをする、ゴミを拾う、くつをそろえるなどは、そう言ったことに当たる。
選手でいられる時間は短い。
その後も人生は続くのだから、このくらいのことはやれるようにしたい。
そして、すべての人に感謝する心をもてるようでなければならない。

選手も時間をかけて練習するが、教える方はそれよりもっと時間をかけている。
家に帰ってすることは、その日の練習や試合の録画を見ることだ。
それを見て、選手たちの動きを見て、次はこうしようと決めている。
私は、選手には厳しいことを言う。
話を聞くときは、私の目を見て聴け。
わかったのなら、返事をしろ。
と言うことも要求する。
厳しいようで、外国人選手たちは、最初は戸惑うが、これらを繰り返していると、「日本のこういう文化は、よい」と言うようになる。
試合の後は、勝ってもよくなかった場合は、私は選手に直接言う。ボロクソに言う。
だけど、記者とか外部の人たちには、うちの選手たちのことを悪く言わせない。
どんなことがあっても、お前のためにオレは言う。
そのために、話をする。話し合う。
だけど、試合に負けた時は、あまり文句は言わない。

私は、「勝ちます。優勝します。」と言って、自分にプレッシャーをかける。
それをやり遂げるまで、徹底したい。
今日もここで「勝ちます。」と言っていたから、この後の試合で強くなった、と思われるようにしたい。
この仕事をしていて、最も大切なのは、「愛情」と「創意工夫」だと思っている。



氏の話から、「心をこめて」選手たちに厳しく言い、よい結果が出るように厳しく仕事をしている。
このことがよく伝わってきた。
すでに75歳とは思えない、非常に情熱的な方であった。
bjリーグ最後のシーズンとなる今季、新潟アルビBBのこれからの巻き返しに期待したい。
そう思わせる、中村ヘッド&GMの熱き語りであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする