50年近く前の学生時代、1月17日といえば、山口百恵の誕生日というのが1つのニュースだった。
サークルの後輩もこの日が誕生日だったのだが、「同じ誕生日だなんて、山口百恵がかわいそうだ」とかなんとか言われて、からかわれていたのを思い出す。
だけど、30年前から1月17日は、とても悲惨な災害の日として記憶に残る日となった。
阪神・淡路大震災から、今日で30年。
今日は1日そのニュースばかりを見かけた。
当地では、遠く離れていたせいで、少しも被害はなかったのだが、次々と報道されるテレビ画面に言葉を失ったのだった。
倒れた阪神高速道路、下の階がつぶれたり倒れたりしてしまったビル、長田区の大規模な火災など、忘れられないひどい光景など、今でも目に焼き付いている。
震度7という、今まで聞いたことのない大きな地震で起こったこの震災で、6000人を超える人が亡くなったのだった。
私の感覚では、この阪神大震災から、日本はずいぶん大きな地震に襲われることの多い国になったような気がする。
阪神大震災の次は、新潟県の2つの地震が連続した。
2004年の中越地震。
2007年の中越沖地震。
震源に近いところの被害は大きかった。
震源地が県内だから、当地もそれなりには揺れたが、被害は幸いに出なかった。
それでも、日本が、この2つがかすんでしまうほどの大きな地震に襲われるとはだれも考えていなかったことだろう。
2011年の東日本大震災。
震度7の大地震だけでなく、太平洋岸一帯を襲った大津波、さらには福島第一原子力発電所の事故で、未曽有の大きな被害を生んだのだった。
2万2千人を超える人が亡くなったり行方不明になったりしている。
隣県ということで、当地にもたくさんの人が避難してきたりしたのだった。
それからも、2016年には、大きな地震が2日連続と言ってもいい間隔で起こった熊本地震があった。
そして、昨年正月に起こった2024年の能登半島地震。
まだほかにもいろいろな地震が、この30年の間に起こっている。
しかも、日本の北から南まで、様々なところで。
先日も日向灘沖を震源とした地震が起こった。
それ以外にも、「南海トラフ地震」の発生の可能性とかが声高に言われている。
これだけ頻繁に大地震が起こっているのをみると、現代の日本のわれわれは、大地震がいつ起きてもおかしくない時代に生きているのだと考えてもいいのだろうなあ。
できれば大地震にはあいたくない。
だけど、地震はいつ来るか分からない。
そんな怖さを覚えつつ、生きていかなくてはいけないなあ。
だから、そう考えて警戒して生きること、備えを万全にしておくことが求められているということを忘れてはいけない。
自戒しよう。
そう思わせてくれた、今日の「あの日から30年」であった。