いつか二人が年老いてしまって 時計の針も見えなくなる頃
もう一度読んでみたい あなたへあてた手紙
もう一度読んでみたい あなたへあてた手紙
一つ残らず嫁いでゆく時 海越え届いた手紙をもってゆこう
愛の言葉あふれる あなたがくれた手紙
愛の言葉あふれる あなたがくれた手紙
窓辺にうつる夕日を なつかしく思う時がくる
その時子どもたちが愛に苦しむ時だったら
読ませてあげたい 私たちの手紙
読ませてあげたい 私たちの手紙
ただひたすらに生きてる今 時計の音が耳もとをすぎる
ペンを走らせるのは あなたへ届く手紙
ペンを走らせるのは あなたへ届く手紙
これは、かつて本田路津子さんが歌った「手紙」という歌。
自身の作詞で、チューリップの財津和夫さんが曲をつけている。
1975年に出たから、もう40年以上も前の歌だ。
学生の頃、なんとなくいい歌だなと思ったから、45回転のEPレコードを買って持っていたのだった。
この歌をレコードから録音し直して、また聴くようになった。」
前回、浜田省吾の歌った「てがみ」という歌を載せたが、本田路津子さんのこの「手紙」も、最近自分で改めてよく聴いている。
それは、この歌の始まりにある、「いつか二人が年老いてしまって 時計の針も見えなくなる頃」に自分が近づいているからかもしれない。
でも、ここに至るまで、「ただひたすらに生きてる今 時計の音が耳もとをすぎる」という瞬間、瞬間を重ねてきたことは、間違いない。
だから、きっとこの穏やかなメロディーが、透明度の高い本田路津子さんの声でいっそう引き立ち、繰り返し聴きたくなるのだろう。
携帯、スマホ、ライン…いつでも連絡ができる今の時代。
現代では、手紙なんて書く機会が本当に少ないだろうなあ、と思う。
それがなかった時代は、手紙に関するいい歌がいろいろあったなあ、とも思う。
自分がレコードやCDで持っている、手紙に関する歌について、何回か書いてみたい。