
サッカーJ2リーグ第26節、まだ13位のアルビレックス新潟は、9位徳島ヴォルティスをホームに迎えての戦い。
真夏の3連戦、最後の一戦だ。
前節は、2-0から2-3と逆転され、からくも追いついて引き分けた新潟。
得点力はリーグトップタイとなった新潟としては、失点しないことが1つの課題だ。
とはいうものの、試合が始まると、前節5得点して鹿児島を破っている徳島は、ボールを徹底的に支配した。
前半の戦いが中盤にさしかかっても、シュートは1本もなし。
開始早々にも危ない場面はあったものの、徳島の速いボール回しにも対応しながら、守りに集中していた新潟だった。
どんな試合でも、流れというものがある。
24分、初めて攻め込んだチャンスがコーナーキックにつながり、徳島がクリアしたハイボールの下に走った戸嶋が、ダイレクトボレーでシュート。

これが見事に決まって、初シュートで新潟先制。
この後、徳島の一方的な展開は止まった。
新潟は、徳島とのボール争いに負けなくなった。
30分には、右サイドの新井からゴール前のレオナルドにセンタリングがつながり、2人のDFをかわして、左足で見事に追加点。
新潟は、2-0でハーフタイムを迎えた。

この展開は、前節と同じ。
心配なのは、ゆるく後半に入って失点し、状況を自ら苦しくすること。
これは避けたい。
吉永監督は、前節の戦いから学んだようで、疲れからか動きが悪くなっている高木を、早めに矢野に代えた。
矢野の動きで、守備にも攻撃にも安定感が出たように思えた。
59分、渡邉新太が見事に久々のゴールを決め、新潟の方が追加点を取った。

そして、試合の終盤88分には、その新太と代わった本間至恩が、レオナルドのアシストを受け、今季初ゴール。

試合はそのまま4-0で快勝となった。

徳島のFWには、昨年新潟の中心選手だった河田が先発出場していた。
彼を封じ込めることができて、よかった。
日本人選手3人のゴールが勝利につながった。
この3人が、今日の試合のヒーローに選ばれ、場内のインタビューを受けた。

勝った日は、「プラネタスワン」。

選手もサポーターも、ペンライトを振って、喜び合った。

これで、順位も13位から9位に上がった。
1位・2位の柏・京都もそれぞれ大勝していた。
勝ち点の差は大きく、新潟はそこまでは届かないかもしれない。
しかし、この好調さを持続し、せめてプレーオフに進出できるところまで早めに上がっていってほしい。
今の攻撃力なら、その期待がもてる。
今日の守備の集中力なら、その期待がもてる。
そう思った。
次節は、アウエーで山形戦。
首位にもいた山形だったが、6位にまで落ちてきた。
勝ち点差は、6。
その差を一気に詰めるチャンス。
VAMOS NIIGATA !