ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

今、この歌は好きになれないな…~「雪のおどり」

2021-01-04 21:53:33 | うた
「こんこん こんこん」
と聞くと、何を思い浮かべるだろうか?

キツネのなく声、咳をする音、ドアをノックする音、何かをたたく音、水が湧き出る様子…。

こんなものを考えるのが一般的かな、と思う。

でも、別なものの様子を表す言葉としても使われることがある。
それは、雪の降る様子。
こんこんと降る雪は、当地でも1m近くになり、庭や雪の屋根に大量に積もっている。

こんな歌い出しの曲がある。

こんこん こんこん ふれふれ 雪
ずんずん ずんずん 積もれよ 雪


「こんこん こんこん」で始まる、これは、「雪のおどり」という曲。
以前には小学校の音楽の教科書にも載っていたことがある。

この曲は、もともとチェコ民謡で、そこに日本語の詩をつけたものらしい。
全部の歌詞を載せる。

「雪のおどり」  チェコ民謡

こんこん こんこん ふれふれ 雪
ずんずん ずんずん 積もれよ 雪
声なき リズムにのり  ゆかいに おどりながら
ふれふれ いつまでも  ふれふれ 屋根までも

こんこん こんこん ふれふれ 雪
ずんずん ずんずん 積もれよ 雪
みんなみんな 手を取りあい  きれいな ダンスをして
ふれふれ いつまでも  ふれふれ 屋根までも


今日も除雪作業をしながら、急に昔子どもたちと歌ったこの曲を思い出した。
あの頃は、何も考えずに楽しく歌っていた。
けれども、今、この曲は楽しくない。
なぜなら、「ふれふれ 雪」「積もれよ 雪」なんて、とても思えない。
毎日毎日ものすごい量の除雪作業をしている身にもなってごらん。
とても大変なんだ。


それなのに、この曲は、降ること・積もることを願っている。
さらに、
「ふれふれ いつまでも  ふれふれ 屋根までも」
…とんでもないことだ!
いつまでも降られてはたまらない。
だいたい、屋根はかなり近くなっているぞ!


生活に支障は出るし、除雪に体力は奪われるし、こんなにきつい毎日はいい加減終わりにしたい。

きっとこの詩の作者は、雪国出身ではないのだろうなあ。
少なくとも、豪雪地帯の出身ではないことだけは確かだ。

今日も、雪に降られながら除雪作業を行った私は、うらめしい思いでこの歌について考えていたのだった。


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