走り終わった今、多少くらくらするところはあるが、まずは無事に完走してきた。
そのことを、素直に喜んでいる私である。
朝、高速で車を走らせながらも、いつもと違って(?)、80~90㎞/hくらいの速さで、多くの車を抜かせながらが、ちょうどいい感じだった。
なんか速く行こうという感じではなかったのだ。
あんまりいい調子ではないなあ。
さすが感染症上がりの身だ。
まあ、今日は、途中から「『遠足』になってもいいぞ大作戦」みたいな考えで行こう。
指定された駐車場から歩いて会場に向かう。
白いテントが見え始めたが、桜はどうやら開花はまだのようだと遠目に思った。
それでも会場に着くと、大会らしい雰囲気が漂う。
ちょっとびっくりしたのが仮設トイレ。
ズラリ準備された上部を見ると、「洋式」の文字。
入ってみたら、たしかに和式ではなく、便座のある洋式のトイレだった。
へえ~、時代ですねえ。
さくらマラソンではありますが、ソメイヨシノの開花はまだ。
代わりに、違う種類の桜がちらほら開きかけていた。
葉と共に満開の種類の桜もあったのだ。
ソメイヨシノのつぼみは膨らんできてはいても、明日のおいらん道中には間に合わないだろうな。
私のスタート地点は、S→A→B→C→Dと、後方のDグループ。
今日は、ジョギング完走を目指すのだから、これでいい。
しばらく腰を下ろしてスタートを待った。
10時15分、市長のスタート合図で出発。
最後方のDからのスタートでも、張り切る人が結構たくさん私を抜いて行ったよ。
でも、今日はいいのだ、ゆっくり行くのだ。
1km地点手前の堰の上、みんな張り切って走っている。
ここから、信濃川沿いに上流の与板方面に向かって走って行く。
また今年も、1kmずつ写真を撮って記録していくことにしよう。
あちこち桜が植えてあるのだが、2km地点辺りで陽当たりはいいけども、やっぱり花はほとんど開いていなかった。
そして、3km辺りでは、土手の両側が川となる。
まあ、走りには関係ない。
思っていたことは、2㎞走って約10分の1が終わったとか、3㎞走って7分の1が終わった、とかである。
そんなことを考えていたら、3.5㎞付近で、もう第1折り返しを終えたトップランナーが先導者と共に走ってきた。
素晴らしいスピードは、私の走るスピードの倍以上の速さ。
4㎞以降は、多くのスピードランナーとすれ違った。
5㎞近くで初の給水。
今日はいい天気なので、しっかり水分とらないと、と思い、スポーツドリンクも水も紙コップ1杯ずつもらって飲んだ。
第1給水地点なので、大にぎわいで次から次へとランナーが来て、大変そうであった。
やがて第1折返し。
そこから先に進み、さっき通り過ぎた給水所が近づくと、先ほどいただいたのはいいけど、この紙コップゴミのすごいこと。
ボランティアや係の人たちが大変だ。
そんな姿を見たものだから、給水所の前を再び通るときに、
「お世話になりました。ありがとうございました~!」
と叫びながら、走って行った。
係やボランティアの人たちもにこにこしていた。
お互いに感謝し合うってことは、人間どうし大事なことだね。
信濃川と弥彦山がよく見える7km地点。
この後、私を追い上げてきた年輩のランナーが、後ろから話しかけてきた。
「いい田園風景だなあ」から始まって、
「ここは昔10キロのマラソンだった時から参加していた」
「私は栃木県に住んでいるけど、亡くなった女房が長岡出身だったからね」
「今76歳だけど、去年まで普通に働いていた。今年から時間が短くなった」
「今はハーフマラソンだけど、70歳になるまで、以前はフルによく出ていたんだ」
「70歳のときに、柏崎のフルマラソンに出たら、4時間4分くらいで走り、入賞した。だけど、柏崎のコースは終盤にすごい上りが続くんだよな」
…などなど。
話を聞いていて面白いので、同走することにした。
速さもキロ6分30秒前後を推移しているから、並走していくことが難儀ではなかった。
8kmから9km、
さすがに彼は、いいリズムを刻んで走っていた。
話していたら、明日行われる笹川流れマラソンにも出場し、ハーフマラソンを2日連続で走るのだそうだ。
「この大会は10キロの部に出ようと思っていたら、締め切られたから仕方なくハーフを続けて走ることにしたよ」
76歳で2日連続でハーフマラソンを走る!!
人間技じゃないね!
私ゃ、今日のハーフで目一杯でございます!
10km地点経過。
1時間5分台だったが、76歳ランナーいわく、「遅いなあ!」
ここから少しだけ彼のスピードが上がった。
堰の上を走る彼の姿、さすがにいい走りだなと思いつつ、無理をしないで後ろから付いて行った。
その少し先に約11kmのエイド地点があった。
ここには、水やスポーツドリンクのほかに、切られたバナナが置いてあった。
感染症禍の大会ではなかった、バナナが復活!!
ありがたくいただいて、ここからもがんばりすぎずに走って行くぞ、と気合を入れ直した。
ずっとキロ6分30秒前後のジョギングのペースは、当初の予定より少しばかり速いのだが、76歳から元気パワーをもらってきたから、無理はしていないぞ、と思っていたのであった。
(つづく)
大作戦と言えば、やっぱり青山学院大・原晋監督の「大作戦」シリーズを思い出しますね〜。思わずクスッと笑ってしまいました。しかし、参加される皆さん元気ですね〜。桜はまだでしたけど、好天だったのは良かったですね〜。
続編、期待しております。
なんと、無事に完走できました。
桜はまだでも、気分は満開の気持ちです。
淡々と走ることができ、満足です。
期待されるほどの内容は書けませんが、たらたらと走りも文章も続けますね(^^;)