死闘120分。
素晴らしい試合だった。
引き分けのはずなのに、無理やり勝ち負けを付けられただけ。
PK戦は運がなかっただけ。
新潟サポ、誰も長倉を責めたりできないさ。
ポカした航斗も同じ。
一生懸命の結果だもの。
それをカバーしようとみんなでがんばったチームの姿は、さすが新潟だと思ったよ。
今日の決勝は、家でテレビ参戦だったけど、「アイシテルニイガタ」のユニを着て、タオルマフラーを掲げて応援。
前から積極的に圧をかけてくる名古屋の選手たちに負けず、互角の戦いが続いた。
それだけに、先制点につながったGKのポカは痛かった。
どうしてもミスは引きずるものだ。
さらに攻められ、永井に2点目を決められたのは、少し白けた。
だけど、場内では、「アイシテルニイガタ」を歌う新潟サポの声が響き、その激励の思いは選手たちにきっと届いていたことだろう。
前半こそ無得点に終わったが、「0-2」の試合は、どう転ぶか分からないとよく言われる。
それを実践してみせた、後半の新潟だった。
押し気味に試合を進めていた新潟が、名古屋のゴールをこじ開けたのは、71分だった。
ダニーロのクロスから、谷口のヘッドで1点を返した。
さあ、これから反撃だ、がんばれ!
…と思ったら、その直後、谷口は小見と交代してしまった。
それだけでなく、小野裕二も奥村仁と交代。
72分で選手を5人全部使ったことになった。
長倉監督、ずいぶん思い切った策に出たなと感じた。
若手に勝負を預けたのか、と思ったが、ルヴァン杯は、こうして若手を使って成長させて決勝まで来たのだった。
だから、選手たちを信じることにした。
だけど、時間は容赦なく過ぎていった。
6分と提示されたアディショナルタイムも5分が過ぎようかとしていたとき、ペナルティエリア内で小見が倒された。
すわっ、PKか!?
と思っていると、VAR判定に。
どうか、PK獲得となってくれ、と皆が思っていると、画面にはGK航斗の後ろ姿が。
地面に両膝をついて祈っている姿だった。
PK獲得の判定が出て、キッカーは誰になるのだ?
長倉か?と思っていたら、なんとPK獲得した小見だった。
いつかは、小見のトコトコPKを見たいと思っていたが、なんとこんな重要な場面で見るとは思わなかった。
決めろ、小見!
…決まった~! 2-2!!
同点に追いつき、試合は15分ハーフの延長戦へ。
小見のPKが決まったとき、現地に行って見ていたうちの息子は、腰が抜けたそうだ。
かくいう私も、この間にトイレに行ったら、両膝がガクガク震えてたまらなかったのであった。
せっかく振り出しに戻したのに、新潟は、延長戦でも前半すぐに失点してしまった。
また追いかける展開になってしまうとは…。
でも、新潟のイレブンはあきらめない。
持ち前のボールを支配するサッカーを展開した。
チャンスを作りながらも、ゴールを割ることができずにいたが、延長後半6分、再び同点ゴールが生まれた。
中央から長倉がスルーパスを送ると、抜け出した小見が左足でゴールに蹴り込んだ。
これもVARチェックが行われたが、ゴールが認められて同点に追いついた。
この後、激闘のため舞行龍は、脚を痛め、トーマス・デンと交代せざるを得なくなった。
結局、試合は3-3。
PK戦に持ち込まれた。
そして、2本目を外したことにより、PK戦4-5で新潟は敗れ去ることになった。
PKを外した長倉の号泣は長く続いた。
準優勝メダルをもらうときになっても、涙は止まらなかった。
ずっとそばで支えている小野裕二の姿が、印象的だった。
ベテランが若手を支えて強くなっているチームなのだと改めて実感した。
泣くな、長倉。涙を止めろ。
サッカーの神様がいるとしたら、なんと残酷なことをなさったのだろう。
ルヴァン杯得点王の彼に、なんという試練を与えるのだ。
大卒後、地域リーグ➡J2群馬➡J1新潟と、はい上がってきた彼なのに…。
立ち上がれ、長倉。
ここまで来られたのは、キミがいたからだ。
…みんな、そんな思いだった。
アルビレックス新潟のサッカーを知らなかった全国のファンも、この死闘を見て、きっと新潟の戦いは印象に残ったに違いない。
すばらしい追い上げを見せながら、名古屋のチームに優勝をさらわれてしまった。
前にもあったぞと、10数年前の高校野球の、中京-日本文理の一戦を思い出した。
新潟代表の日本文理は、9回2死から5点取って1点差にまで追い上げたが、敗れたのだった。
それと同様な気持ちになった。
だけど、選手たちには、よくがんばったと最大限の称賛の拍手を送りたい。
スタジアムの新潟サポーターにも。
皆さん、お疲れさまでした。
胸を張って、帰ってきてください。
選手たちには、よくがんばったと最大限の称賛の拍手を送りたい。スタジアムの新潟サポーターにも…全く同感です。
私は試合が終わってから、高速バスで長岡に行ってジャズライブを楽しんできたんですけど、帰りの新潟行き新幹線の中はアルビサポで一杯でした。皆さんお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
そうですか、帰りの新幹線、アルビサポで一杯でしたか。優勝は逃しましたけど,本当に、晴らしい試合でした。あきらめずに戦う選手たちが本当に頼もしく、その背中を押すサポーターたちをも誇りに思いました。
悔しさがあるから成長できる、という松橋監督の言葉。そうです、これからますます成長してほしいと思います。
ありがとうございました。