ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

「勝者のメンタリティー」をビシビシ感じたアウェイ大宮戦

2021-05-05 17:59:03 | アルビレックス新潟
J1でもJ2でも、数多く対戦してきた、“オレンジ・ダービー”。
戦績は、20勝20敗18引き分けと、まったくの互角。
サッカーJ2リーグ第12節、大宮アルディージャ対アルビレックス新潟。
今季の順位こそ、20位と低迷している大宮だが、「能力が高い選手がそろっている。油断はできない。」と戦前アルベルト監督は語っていた。

試合が始まると、それを証明するかのように、ボールを保持して試合を進めようとする新潟に対して、大宮は前線から人数をかけてきた。
相手がこういう戦術でくるのは、最近は当たり前になっている。
首位新潟をたたこうと、どのチームも対策をしっかりしてきているのだ。
だが、時間が進むと、慣れてきた新潟は、苦しみながらも、我慢強くボールをつなぐ戦い方を貫く。

その我慢が実ったのは、15分。
コーナーキックから高木の蹴ったボールは、ゴール前からファーへ。
そこに走りこんだ早川の肩先に当たって、新潟先制ゴール!
早川は、J初ゴール。
入団してから、白血病を発症し、それを克服してついに試合で初ゴールを決めた!
新潟は、開幕から12戦連続先制ゴールで、負け知らず。

対する大宮は、新潟と同じサッカーを展開しようとしているようにも見えたが、後手に回ることが多く、時に前線に早いボールを放り込んで、一発を狙う作戦。
これが実って、31分、FWが抜け出しに成功して、同点ゴール。
同様に、後半58分、高い位置でボールを奪うと、やはり速攻で逆転ゴールを決めた大宮。
1-2。新潟は、負け試合のピンチを迎えた。

開幕から負け知らずもここまでか、と思われたが、いやいや首位の新潟がこの窮地をどう切り抜けていくのか、期待して見守ろう、と考えを変えた。

すると、監督は、矢村→星、島田→三戸と、思い切った交代策をうつ。
それが当たる。
まずは、本間至恩が、やはりすごい!
高木の芸術的なパスを受け、一人でペナルティーエリアに進入すると、DFの隙間をすり抜けるようにシュート!
これが見事にゴールネットを揺らして、同点に追いついた。

ここからは、大宮が意気消沈したのか、中2日の疲れが出てきたのか、新潟がボールを素早く回して支配し、次々にチャンスを作った。
そして、81分、至恩からのパスを受けた星が、2度、3度とゴール前で相手DFとせり合いながら粘りながら、最後にはゴールを決めた。

3-2。新潟、再逆転!

この後は、短く速いパスをつなぎ、大宮にチャンスらしいチャンスを与えずに、ゲームを締めた。

相手の戦術にはまって逆転を許しても、信じた再逆転を実現して見せるこの強さ。
本間至恩の絶対的な高度なプレー。
毎回ヒーローが変わるこのチーム力。
そして、前半、大宮の選手が倒れて動けなくなったときに、最初に懸命に介抱の措置を行ったのも、新潟の選手たちだった。
このフェアプレー精神の発揮。
様々なシーンで、これこそアルベルト監督の言う、「勝者のメンタリティー」だと思うものをいくつも感じた。

確かに、応援する側としても、こういうチームを応援していることが、誇らしい。
これからの試合でも、このような「勝者のメンタリティー」を感じる試合をたくさん見ていきたい。

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コメント
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