もう破れて、シミまでついたこの本、以前に、妹が読んでいたものを譲り受けたものです。
「わらじ医者 京日記 ボケを看つめて」
著者 : 早川一光(ミネルヴァ書房 出版)という、元、京都堀川病院のお医者さんです。このお医者さん、患者さんの家に、毎日往診に行くという方法を貫いてこられました。
今も、京都、龍安寺のあたりで、『わらじ医者のよろず診療所』というのを開いておられます。
この本は、そんな、患者さんとお医者さんの心の通信の記録です。
京都のことばで、患者さんや、そのご家族とのやりとりが、記されています。
妹のおしゅうとめさんは、この先生の患者でした。そばで介護する妹に、早川先生は、お名前をサインして、渡してくださったのです。
それから、数年後、私は実父を看る立場になりました。
そんな時、介護の役目が終わってしまった妹がこの本を私に譲ってくれたのでした。
この本は、そんな妹と私の心のよりどころとなってくれました。
介護をするか、されるか、どちらにしても、
『この道は いつかくる道』
早川一光さんのホームページです。