京都には、様々な不思議話があります。
「人はまだ,人ならぬものの気配に畏れを懐く時代であった」
(平安妖異伝・平岩弓枝)
そんな時代ですから…
その中には、鬼伝説もあり私も多少聴いた事のある、
「大江山の鬼伝説~酒呑童子」
先月行きました福知山にその大江山があります。
これは~?
これは、大江山の鬼伝説にちなんだ福知山名物の
「鬼饅頭」
直径10Cm近くあり、何と言ってもこのあんこの量!
殆どあんこみたいなもんです。
甘いあんこですが、おいしいんです!
6分の1も食べれば、充分1個食べた感!です。
ま、鬼饅頭は置いといて…
というか、もうありません。 全部食べました (^^ゞ
「大江山鬼伝説」ですが、三つの話が伝わりますが、
一番有名なのが、
「酒呑童子」
酒呑童子が、大暴れしたと伝わるのは、平安中期。
藤原の道長が、
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の
欠けたることも なしと思へば」
と詠んだ、藤原家全盛の頃でした。
平安京は、病気、飢饉、など世の中が乱れに乱れていた頃
の話です。
ストーリーのとても解りやすい唱歌を見つけました。
「おおえやま」 石原和三郎作詞 田村虎蔵作曲
1 むかし、たんばの、おおえやま
おにどもおおく、こもりいて、
みやこにでては、人をくい、
かねやたからを、ぬすみゆく。
2 げんじのたいしょう、らいこうは、
ときのみかどの、みことのり、
おうけもうして、おにたいじ、
いきおいよくも、でかけたり。
3 けらいは、なだかき、四天王、
やまぶしすがたに、みをやつし、
けわしき山や、ふかき谷、
みちなきみちを、きりひらき。
4 おおえの山に、きてみれば、
しゅてんどうじが、かしらにて、
あおおに、あかおに、あつまって、
まえようたえよの、大さわぎ。
5 かねてよういの、どくのさけ、
すすめておにを、よいつぶし、
おいのなかより、とりいだす、
よろいかぶとに、みをかため。
6 おどろきまどう、おにどもを、
ひとり、のこさず、きりころし、
しゅてんどうじの、くびをとり、
めでたくみやこに、かえりけり。
ということじゃったそうなあ~
詞の中の「四天王」 とは、
渡辺綱(わたなべのつな) 坂田金時(さかたのきんとき)
碓井定光(うすいさだみつ)、卜部季武(うらべのすえたけ)
です。
「鬼」は、自然への恐れであったり、また、訳あって、
都から追い出された人達が、都を恨んで鬼と化す。
であったりしたそうです。
昔も今も、さほど変わらない政治を司る人達の〇?△※…
そんなものの犠牲になって「鬼」と呼ばれる身の上に…
「鬼は外~」 なのか~?