第27回 気賀を我が手に
『おとわが、気賀をとったぞ…』
政次は井伊家の始祖の誕生した井戸に、お神酒を供え、
井戸のそばにある橘の木に向かって静かに話しかけていました
おとわが、気賀をとったぞ、
この言葉は、誰に向けて言っていたのでしょうか?
きっと、亀の丞(井伊直親)だと思います
幼なじみの三人のひとり、井伊直親は今川から元康(徳川家康)と
内通しているのではないか?
という疑いをかけられ、今川のもとへ申し開きにいく途中、
今川の手の者に、不意を突かれて亡くなっている
それは、直虎がまだ、次郎法師として龍潭寺にいた頃のことでした
辛いことばかりだったおとわ(直虎)に、ようやく明るい出来事がおとずれ、
難しい立場ながら、影から直虎を助けてきた鶴丸(政次)は、
幼かった頃の三人の絆を思いだし、亀に伝えたのでしょうね
そんな三人の様子をずっと見てきた南渓和尚も、
鶴は一番つらい立場のまま、
ここまで来たことを労をねぎらうようにそっと見やっているのです
…と私は思います
こうして、「堀川城」の城主となった直虎ですが、
ここに来るまでには、井伊の者たち、気賀の者たちの働きがありました
宗久が、城主となることを提案すると、時を同じくして
中村屋さんはじめ、気賀の商人たちも、お願いに来ていました
そもそも新しい城は、大沢基胤が兼任することになっていたのですが、
そこを、首をすげ替えようと、井伊家は考え、
方久は大沢を、政次は今川氏真を、説得に駆け回ったのです
大沢は、たくさんの城を兼任しているから楽をしたいらしい
氏真は妹の夫、武田義信が自害したことを聞き、自暴自棄になっている
こんなこと言うのは、ひんしゅくを買うかもしれませんが、
おかげで井伊に気賀を任せることは簡単に決まったのです♪
龍雲党は、城の普請をぜひやりたいと中村屋に申し出ていたので、
建築業者もすんなり、龍雲党に、
ガッツポーズ!
堀川城
龍雲丸の考えた城は、ひとくちに行って、逃げるのに都合のいい城
元々盗賊ですから…ですって(^_^;)
満潮にならないと、城には近づけない
万が一、攻めて来れば、隠してある船で、裏から逃げる
そんな、水上の城郭でした
直虎が、政次に感想を聞くと、
Good!
よかったですね♪
この堀川城は、都田川の現在のみをつくし橋の下流
浜名湖河口近くにあったのですが今は、ありません
みをつくし橋
この橋よりもう少し向こうだったと思います
気賀と関わりの深い、井伊家と気賀の商人たちは、これで、
今川の家臣に惑わされず、気賀に繁栄をもたらすことだろうと思います♪
さて、これで気賀はまずは落ち着きましたが、
武田義信の自害により、今川と武田の関係はどうなるのでしょうか?
時は戦国時代、
刻々と、世の中が変わって行きます
いつ命を落としても不思議でないのはすべての戦国武士です
ドラマも、中盤ですがこのあと、どう動いていくのか
今日、私は夜8時に見ます
ひと足はやく、BSをご覧の方、どんなですか?
ではまた