第36回 井伊家最後の日
政次と龍雲丸ではずい分と気性に差がありますけど、
政次もあんな風に次郎に言えてたなら…
これは碁の最中に、政次が珍しく直虎の前でぼーっとしていて
隙を見せた時
これは直虎がまた無謀な考えで動くので、走り出した直虎を止めようと
打掛の裾を踏む寸前♪
どちらも印象的な場面でした
表情の演技が抜群!
さて、井伊家最後の日、なんてうそでしょ?
と思いながら見ましたが…、ほんとでしたね
虎松はずいぶんと愚図ってましたが、和尚さんがなだめすかして
松下家に行くことが決まりました
なつと亥之助と六左(奥山六左衛門)もいっしょに
ゆきのじ(中野直之)は弟や中野一党そして高瀬と共に、
近藤康用に召し抱えられることになり、また井伊谷に住むことになりました
『所詮女子じゃな、その女子に一生ついて行くつもりだったんだ!』
とは言いましたが、井伊谷に住むことを願ったのですね、
ゆきのじ、ええとこああるやん♪
次郎は、皆を手厚く送り出したのでしょう
そして、自身は還俗し田畑を耕し暮らすという
井伊を守り抜くという大きな役目を終わりにして、
平穏な毎日を送ることになりました
次郎はおとわと呼ばれた頃、
人の助けになることを己の信条として次郎となることを選びました
この事を、南渓和尚は振り返り、ふと、思いました
『おとわがその道を選んだのでなく、我が選ばせたか?』
と、可哀そうなことをしたと考え込んでいる様子でした
でもまた、虎松にも松下へ行くことを虎松が選ぶよう仕向けたか?
『あれはのう、もう殿ではない
ならば、従わねばならぬ道理もないのじゃ』
『答はひとつとは限らぬ
道も一本とは限らぬ
行き止まりばかりならどうするか、
それは、
この世は諸行無常』
こんなことも和尚は言ってましたね
ま、和尚さんも井伊のために良かれと思ってのことですが…
百戦錬磨の和尚です
ところで、中野一党と共に、近藤へ自ら願って行った「高瀬」
この子は、井伊直親が討たれた後、信濃からやって来て、
直親の娘と名乗ったのでしたよね
直親の妻、しのと次郎が怒り心頭でしたね
自分たちに、甘い言葉を投げ掛けておきながら、信濃でも
他の女にも同じ事を言っていたとは、と、すけこまし、とまで言ってましたよ~
この不倫且つ親権問題は、高瀬が直親が笛で吹いていた歌を口ずさんだことから
次郎は、直親の娘と信じ快く受け入れました
高瀬はその頃からちょっと変わった様子もありましたが、
あれ以来、よく働き、気立てもいい子で問題なかったのですが…
そして、今、
武田がこちらへと動き出した頃、遠くの空をじっと見つめていました
信濃の方角なのでしょうか
いったい、高瀬は何をしようとしているのか、何もないのか?
そして、もう一人、出たきましたよ、くノ一かも、と思える女の子
またしても、私のゲスの勘繰りに終わるのか
その子は、侍女として家康のそばにやって来た、「ふさ」
賢く、機敏な女性に見えますが、どうなりますか…
ではまた