(い) 今朝みれば山もかすみて久かたの天の原より春は来にけり
or
(ろ) ひさかたの山もかすみてけさみれば天原より春はきにけり
どちらがお好きです?
(い)は実朝の初めに詠んだ歌
(ろ)は三善康信が逆にした方がと手直しした歌
源仲章が藤原定家からの文を意気揚々と持って来た
内容は、実朝の和歌への添削だった
↑上の歌のことではなかったですが、それも
三善康信が逆にした方が…と直してたようで
三善さん、また出禁になってしまいました
実朝さんは優しいですね
でも、ここぞという時強くなる
本当に強い人は、優しいと昔から言いますね
それから驚いたのが、実朝の歌唱力
朗々と歌い上げましたね♪
つぎは、この歌
春霞たつたの山の櫻花おぼつかなきを知る人のなさ
仲章さん曰く、これは恋の歌
差し出した実朝、渡された泰時
史実は知りませんが、三谷幸喜さん歴史書をこう読み取られたのですね
in today's world
昔の方が、今よりもっと自由だったような
実朝さんのせつなさが、優れた詠み人へといざなったのでしょうか
”大海の磯もとどろに寄する波われて砕けて裂けて散るかも”
泰時に以前に詠んでいた歌と取り換えましたが
さらに切なさ募ります~
利発な泰時ですから、充分理解したでしょうね
紀行コーナーでは、この句も紹介されました
山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも
大地震があった時、後鳥羽上皇に向けて詠んだ歌だとか
ダイナミックに詠んだと思えば、消え入りそうなくらい寂しげだったり
見事ですね
とはいうものの和歌のこと知らないのです、関西人のあれです(^-^;
知らんけど
一方、鎌倉は穏やかな一日と言えるでしょうか
あちらもこちらも、虎視眈々
義時の「悪」が凄みを増して来ました
うっかりこぼした言葉が命取りになります
ドラマを見る以前は、北条にはちょっと違和感がありました
このドラマで初めの頃、好感度が⤴だったけれど、今⇄
なんとか、爽やかな鎌倉にならないでしょうか、三谷幸喜さん
今は、歴史を感じ、おしゃれな町を感じ、とてもいい所ですものね、鎌倉
ドラマ、残すところも少なくなってきましたが…
実朝の和歌、さっとうわべを見ただけですがいいなと思ったのを
何しろ百人一首での歌、そう言えばあったなあ程度でして
・もの言はぬ四方の獣すらだにもあはれなるかなや親の子を思ふ
(あはれなるかなや”の最後の「や」が面白いですね
俳句なら切れ字の2連結)
・時により過ぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ
・身につもる罪やいかなるつみならん今日降る雪とともに消ななむ
ほんと、気付く罪も気付かぬ罪も、雪みたいに消えておいてほしいです
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