【ロシア】:「鳥肌が…」核危機伝えるモスクワ地下要塞 旧ソ連遺構に注目
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ロシア】:「鳥肌が…」核危機伝えるモスクワ地下要塞 旧ソ連遺構に注目
ロシアの首都モスクワ中心部の地下65メートルに民営の冷戦博物館「ブンケル42」がある。ソ連時代に建造された核攻撃にも耐える地下施設で、かつては軍の長距離航空部隊の臨時司令部が置かれていた。
プーチン露政権はウクライナでの「特別軍事作戦」を巡って欧米との対立を深め、核兵器による脅しを繰り返す。使えば報復もあり得る大量破壊兵器――。核戦争の恐怖が今まで以上に現実味を帯びる中、この博物館への来場者が増えているという。現地を訪ねた。
◆延々続くらせん階段の先に
「ブンケル」はロシア語で地下構築物を意味する。「42」は何の番号なのか定かではない。現在も治安・情報機関の連邦保安庁(FSB)の管理下にあるという。
その外観は目立たない低層の建物だ。だが、灰色の分厚い扉を開くと、らせん階段が地下18階まで延々と続いていた。最下部まで下りると、茶色い壁の細い通路がずっと先まで続いている。
「ここはソ連初の核兵器防護施設です。(1945年に米軍が原爆を投下した)広島と長崎で何が起こったのかを見た後に建造されました」。軍服姿のガイドの男性が歩きながらこう説明した。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)への2024年のノーベル平和賞授賞が10月に発表された際、露メディアも事実関係を相次いで速報した。ただ、ロシアでは被爆の苦しみが広く知られているとは言い難いのが現実だ。
◆スターリンの指示による秘密施設
ブンケル42は、米国による原爆の開発を受け、当時のソ連指導者スターリンの指示で「…、
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元稿:毎日新聞社 主要ニュース 国際 【欧州・ロシア・ロシアの首都モスクワ中心部の地下65メートルに民営の冷戦博物館「ブンケル42」がある】 2024年12月29日 06:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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