

登廊は三つ折れになって本堂に続く。
この石段の数は399段ある。(数えたことはないが・・・)


何回となくこの登廊を登って本堂にお参りしたが、ついぞ気が付かなかった。
686年道明上人が、天武天皇のために「銅版法華説相図」を長谷山西の岡(元長谷寺)に安置したことにはじまる。


すぐ頭の上にまだ青々とした木が黒い実をつけていた。
「これは何の木でしょうか」の先生の質問に誰も答えられなかった。
春の一番早い時期に香り漂うあの蝋梅なのだ。
透き通るような黄色い花は誰も知っているが、花の時期が過ぎると木の葉は、忘れられた存在であることは確かだ。
それが今黒褐色の実をつけている。
木の下をよく見ると、光沢のある茶色い実が沢山落ちている。
ドングリのように袴を付けていないので、砂利の中では、教えてもらうまで気が付かなかった。


見上げると、そこには釣鐘の下の部分だけが見える。
画像をかなり明るく加工しなければ出てこなかったが、肉眼では、もっとはっきり鐘であることが分かる。
なぜこのような造りになっているのだろう。
きっと意味があるに違いない。
今のところ、この鐘の存在を知った初めての事だったので記録しておくことにした。

どんな美味しいお弁当よりも、ご馳走の楓の色とりどりの紅葉だった。
「遅い遅いと言われていた今年の紅葉も、『自然はありのままに動いている』ことが実感できますね。」といわれた先生の言葉が心に残った。

柿とその上に紅葉したいろは紅葉を添えて、季節感溢れる美味しいおやつを皆で頂いた。(カメラのメモリーがなくなったので、携帯で写した。)



