カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

霊山寺とのご縁

2006年05月31日 | ☆ ふるさと・大和



西国四十九薬師巡礼を始めたのは、平成4年4月4日、室生寺からだった。
結願のお寺は京都神護寺で平成7年4月29日で、丸3年間の参拝だった。
ここ霊山寺へは平成5年7月10日にお参りした。
その時には、バラ園を見ることもなく、ひたすら本尊薬師如来への祈りだった。


4画像

バラ園とは全く違った雰囲気の深い緑の木々の中に、鎌倉時代の代表的建築物で、国宝の本堂がある。
またその前には、重要文化財の鐘楼がある。
室町時代の建立で、檜皮葺の屋根と黒塗板張り腰絝姿の瀟洒な建物である。
霊山寺の創建は、古く736年聖武天皇の勅命で行基菩薩が伽藍を建立された。
その行菩薩の像が参道脇で、お参りの人を迎えている。

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屋上・山と川のある町

2006年05月30日 | ★ 日々の呟き
マウスオン プリーズ
打ち合わせのために行ったホテルに入った途端目に入ったのが、朱色も鮮やかな君子蘭だった。
今まで度々会合で来ているのに、季節ごとにどんな花があったか印象にない。
この日、目を捉えたのは鮮やかな色彩であろう。


6階のレストランでコーヒータイムをし、窓越しに広がる景色をのんびり見る。
お天気が良いので、屋上に上った。
幻の五新鉄道が眼下にある。
完成しないまま、今ではこの町の風景に溶け込んでいる。


古い町並みの新町通りの向こうに、吉野川が大きく迂回する曲がり淵と通称呼ばれているところで南に流れを変えその先でまた西に迂回して紀ノ川へと向かう。
奥吉野の山並みの西の端まで、見渡すことができる。


北に振り向くと、初夏の色に衣替えをした金剛山が町を見下ろすような形で存在する。
中ほどには、以前見えなかった、京奈和自動車道が、麓を走る。
まだ完成していない部分だが、工事用の車だろうか、道路上に走るのが見える。
山に囲まれ、吉野川を挟んで広がるのがわが町である。少しずつ変わっていくけれど、自然に囲まれた地形の中での変わりようで、大きな変化がないだけに、ふるさと情緒のある町と贔屓目に見ている。

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今年も「かげろう座」に

2006年05月29日 | ☆ ふるさと・大和

昨日、5月最後の日曜日は、この町の大きなイベント「かげろう座」の開催日である。

起床してすぐ外を見る。
曇ってはいるが、降ってはいない。
これくらいの日の方がいい。
午後からの晴れを期待して8時前に家を出る。


友人の家に車を置かせてもらい、受け付け手続きのため、地下道を通って国道に上がると、今日のイベントの大きい看板が目に付く。
車も人も少ないが、10時過ぎには混雑で大変だろう。


新町通りの入口である。
ここは、旧紀州街道で宿場町として栄えた古い町並みの名残を留める町並みである。
早い時間であるが、フリーマーケットの準備がすでに始まっている。



古くからある造り酒屋の前も、軒先が開放されて、いろんな品が並べてある。
それらをカメラに収めながらも、大急ぎで、通りの中ほどにある、私たちのグループの出店場所に急ぐ。



毎年お借りするKさん宅。
奥行きの広い家の、軒先をお借りしての出店だが、Kさんのご好意で、表の部屋を開放してくださるので、大変ありがたい。
何かにつけ、配慮してくださるKさんのお人柄に助けられている。



昨夜のうちに運び込ませてもらっていた品物を、軒先の台に並べる。
作品は、1年間に会員の人達と、会員外の協力者によって作られた指編みマットで、材料はリサイクル素材である。これも、協力者の好意で補給してもらっている。



高い位置に貼り付けるPR看板は、会員の夫殿と、お向かいに出店しているお兄さんがしてくださった。
もうこの頃には、早いうちに買い物や、見学の人が出始めて、通りは活気付いてくる。



もっと人通りの多くなる時間を避けて、早めに車椅子の高齢のお母さんを連れてこられた方の優しさを背中に見ながら、そろそろ集まってきた会員が、退職者パワーでお客様に対応する忙しい時間になる。
この車椅子を押して行かれた方が、帰りに立ち寄ってくださって、柿の葉寿司の差し入れをして頂いて、皆感激。
昼食する時間がなかったのでずいぶん助かった。





手作り作品が多く並び、ちょっと覗いてみたいけれど、やはり自分たちの店が気にかかる。

出店している位置で、通りの様子を見るのが、毎年精一杯であるる。

買って下さる方と、対応しながら今年一番印象に残ったのは、かなり高齢の女性の方が、マットを吟味しながら選んで購入していただいて、杖を突いていらっしゃるので、「重いですよ、大丈夫ですか」と尋ねたところ、それまで離れた場所にいらした、ご主人がゆっくり歩み寄って、奥さんの買った嵩の高いマットを、かばうように、自然に持たれた。

いいご夫婦の様子に心温まる思いになった。


今年のかげろう座の出店も、私たちの活動は沢山の人の協力に支えられ、無事参加、完売で終了することが出来た。
販売の疲れは、皆一つの職場を終えた身、お互い加齢になるほど付いて回るが、ささやかながら福祉のお役に立つ仕事をなし得た達成感は大きい慰めである。

今日の午後から、福祉センターに行き、「福祉作業所」で、何かのお役に立ててもらうための基金を届けることにしている。
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ばら いろいろ

2006年05月28日 | ☆ ふるさと・大和


ピンクのばらの屋根の下のベンチでは花を楽しむ人達が、ゆっくりした時間の動きの中にいるようだ。
そよ吹く風も心地よい。




棚の下にはばらの花びらが散り敷いている。
このようにいつか散っていく花が、今精一杯咲いている時に来れたことは、大きな喜びである。



土曜日の朝NHKで、霊山寺のばら園の様子を放映していた。
最後にレポーターが、「なぜお寺にばらを・・・」との質問に、副住職が、
おじいさんのことを話された。
終戦後シベリアでの抑留生活の苦しい経験から、帰国後 世界の平和を願い心安らぐ場所として、ばらの庭園つくりの始められたとの事であった。

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三つのエリア

2006年05月27日 | ☆ ふるさと・大和



「子供の世界」のエリアには花壇の中央に母子の塑像がある。
色とりどりの花に囲まれて、塑像の白さが目立つ。
ピンクと赤の花がメインであるのは、親子の温もりを表現したのだろうか。
最近マスコミに取り上げられる悲しい記事がふと心を掠める。



美しいものを美しいと感じ、感動する心を成長の過程でもぎ取られてしまったり、そういう心のゆとりさえない状態になりがちな今の社会に贈りたいメッセージを発信しているような気がする。
そんな理屈を抜きにして、実際ここを散策している間中、甘い香りが庭園に満ちて心地よかった。
毎年来たくなるのは、心地よさを求めているからなのだ。



青に近い藤色の薔薇に囲まれて青年の世界のエリアがある。
塑像のバラの女神が、五月の太陽に眩い。



庭園の仕切りとなっているフェンスには、空に向けて立ち上げたバラが美しく空に伸びるようである。




サンサーラ 十三仏噴水
「サンサーラ」は古代インド語であるサンスクリット語で、「流転」「流れ」「廻り巡ること」の意である。
廻わりながら積み上げられたデザインの噴水を数えると13段になっている。
真言宗では、不動、釈迦、文殊、普賢、地蔵、弥勒、薬師、観音、勢至、阿弥陀、アシュク、大日、虚空蔵の仏様を十三仏として、生きているものも、亡くなったものも護ってくれる仏様とされている。

朝晩仏壇の前で唱えているので、PCにタイピングすると十三の仏様の名が自然に出てくるのが不思議だ。アシュクは変換できなかったのでそのままにした。


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