万葉集にも詠われている真土峠を越せば和歌山県に入る手前にあるこの公園を、いつもウォーキングしている友人が、「鶯の声を聴きながら花や、緑の中を歩くのが気持ちが良いよ」と話していたので、所用の帰りに立ち寄った。
遠足の子達だ。
池の向こうの遊具の辺りに近づくと楽しげな声が一段と賑やかになる。
リュックサックの列が木陰にずらりと並んでいる。
ここなら、中に詰まったお母さんの手作り弁当やお八つも安心だなぁと、引率の先生の配慮をふと思う。
子供たちも身軽になって思うままいろんな種類の遊具で元気いっぱい遊べる。
傍に近づくと、実に楽しそうである。
ここで、嬉しい出会いがあった。
在職中の同僚だった3人の先生である。
懐かしくて暫く話し込んだ。遠くなった過去を今に呼び戻せる思いがけない懐かしい気持ちを、お土産にしてこの場を後にした。
池のはたを巡りながら、周りの風景を楽しみ、自然に包まれたわが町の季節の巡りをここでも再発見する。
姿が見えないが、鶯の声がしきりにしていた。