
今日はいかにも初秋といった感じの、過ごしよい日でした。
クーラーをつけずに過ごせたのは、本当にいい気持ちです。
部屋の温度計は、今26度です。
このまま秋になっていってはくれないでしょうね。
昨日のブログのトップ画像は、今日の記事を書くために用意したものだったのですが、5555日の並びの記事にしてしまいましたので、
改めて、般若寺の帰り立ち寄ってランチをした日のことが、今日になってしまいました。

大きいガラス窓の端のほうに、立てかけられているのは、2月堂のお水取りの、おたいまつの
残り火のあとです。



純和風の落ち着いた雰囲気のお店が好きで、般若寺にお参りした時には、昼食時に近い時にはよく立ち寄ってランチメニューを
食することにしています。
この日の日替わり定食でした。

始めてきた当時は、「はなしか」というお店だと思っていたのですが、弟に「カジカ」って読むのだと聞き
「かじか」という響きの良さが、ここを贔屓にするようになったことの一つでもあります。



ことに私が惹かれたのは、二月堂のお水取りの行事の跡が、いろいろと店内に飾ってあることでした。
なぜこのお店と二月堂が、つながっているのかいつも気になっていましたが、この日に、レジのところで
係りの人に思い切って尋ねました。
「今お店に社長が出ていますので、お尋ねください」と言って、社長さんを紹介してくれました。
着物姿の美しい方でした。
お客様とお話でしたが、快く対応していただいて大変嬉しく思いました。

竹の壺にも「二月堂」の焼き印が押してあります。
この絵画は、東大寺の管長様がお描きになったのだと、教えていただきました。

二月堂の高い欄干から降り注ぐ火の粉を、元気な時にはその下で、無病息災を願って、待ち受けた年が、何度かありましたので、
それらの竹がここ「花鹿」さんにあるご縁を、教えていただきました。
それは、二月堂のお水取りの時、それだけでなく、東大寺の何かの行事の時などに、「花鹿」さんのお料理を
拝命されているとのことでした。


長いこと気がかりだったことが、社長さんのお話で、よく分かりました。

ガラスケースの中から、出して見せてくださった、お水取りの時に、籠りのお坊さんたちが、花飾りとして
和紙で作り花のない季節に仏様にお供えする、花のひとひらを見せて下さいました。
お話を聞いて、テレビでそんな情景を見たことのあるのを、思い出しました。
いつもここでお食事をするときに、気になっていたことが、今度はより深く、お水取りのことなどと
繋げて、お店の中に飾られている、二月堂とのご縁の品を、眺めたいと思いました。