2月18日撮影
夕食前にふと見上げた東の山際に、雲でない色が薄く混じっているのが見えました。
中空は青い空が見えているものの、山際は雨が降っているように黒くなっています。
見える山は近くの山だけで、遠く大台山脈は見えません。
画面中央下に見えるのは、確かに虹です。
でもこの家からはもう太陽は西の山に沈んでいます。
暫く見ていますと、虹らしきものは山際から離れて、空中に見えました。
はっきりとした虹色です。
でも、その場所だけで、弧を描くような続きはありません。
高い空は、青空のままですが、黒い雲が北の方に広がっていきます。
この雲が東の山の方を通る時、降らせた雨に、今沈もうとしている太陽の光が雨の幕に
届いているのかしらと想像したら面白くなって、夕食も忘れて見つめました。
斜めになっているので、やはり虹の1部分なのでしょう。
やがて上の方は見えなくなって、山際だけに戻りました。
次第に薄くなっていく虹見送るような気持ちです。
この場面を最後に、虹の片割れは消えてしまいました。
辺りはすっかり夕暮れてきましたので、太陽の最後の光も遠くの山に降る雨にも届かなくなっているのでしょう。
シャボン玉の歌じゃないですが、生まれてすぐに壊れて消えた入日の虹を追ったひと時でした。
途中で「彩雲」かとも思って、後で調べたのですが、彩雲の出来る条件ではなく、やはり「落日と虹」が
私を捉えたものでした。