朝起きた6時半ごろ、窓を通して、陽が差しているのが分かったので、すぐカーテンを引いて見ました。確かに朝日が昇っていましたが、明るいのはその辺りだけで、西のほうの空は、重い灰色がべったりと張り付いたように見えました。
台風情報を見ますと、お昼頃から夜にかけて、紀伊半島に最も近づくか上陸するように見えます。その緊迫感の無い静かな夜明けですが、静か過ぎるのが不気味で、今日 これから何が起こるか不安です。どうかひどいことにならないようにと祈るような気持ちです。
鉄塔のしたの雑草を刈ってくれたので、彼岸花が家からも見えるようになったのです。雑草は彼岸花より遥かに丈を伸ばしていたのですが、最近地籍調査が始まったので、雑草があるとはっきりした境界線が分からないために草刈をしたようです。
望遠で引き寄せてみて気がついたら、彼岸花に焦点が合っていないけれど、そのぼんやりした赤の中に、もうすでに花の盛りの過ぎた、白っぽい花がいくつか混じっているのが見えました。 きっと早くからパラパラと咲いていた花だったのでしょう。 こうなると、彼岸花は華やかさを失せてしまって深まり行く秋に向かったことを感じるものです。
大きな台風が近づいてくるようなので、この花たちも、今年のみ納めになってしまうかもしれないと、昨日雨の降る前にその辺りを写しておきました。
スピードを上げて北東に進んでいる台風が大きな被害を残すことなく、明日の朝、このような秋の花が眺められたらと、心から願っています。