カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

むらさき

2015年05月31日 | 万葉集に詠われた花木

 

 

 荷茶屋(にないちゃや)で十分休憩して膝の痛みも治まったので、万葉植物園に入園した。4月18日に行って25日にUPして以来の、万葉植物園である。

あの時も表門の所に「御衣黄が咲いています」とお知らせ看板が立っていたが、今回も受け付けの所に、「むらさき」が咲いていますと手書きでのお知らせがあった。

 

 


あかねさす紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや袖振る  額田王

紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに我恋ひめやも 大海人皇子

歌は、額田王が、天智天皇のご料地(近江の蒲生野)での薬狩りの折り、かつての恋人大海人皇子(天武天皇)にあてて詠んだもので、大海人が返した歌にも紫草(むらさき)が詠まれています。この植物が愛の相聞のモチーフになっており、共に万葉集を象徴する歌として広く親しまれているものです。

万葉集を象徴する植物「紫草(むらさき)」の保存活動

豊かな自然を象徴する希少種「紫草(むらさき)」
  紫草(むらさき)は、その根(紫根)に特殊な有効色素成分を含むことから、古代より染料や薬用として大切にされてきました。また、飛鳥・奈良時代の万葉集に始まり、平安時代の枕草子や源氏物語を経て近代の宮沢賢治に至るまで、数多くの文学作品に『日本の伝統文化を象徴する植物』として扱われてきました。しかし、もともと自生地が限られてきた上に、近年の環境破壊や帰化植物の威勢に押され、ついに絶滅危惧種ⅠB(※1)に指定されるに至ってしまいました。草原から姿を消したことで、紫草の存在そのものを知る人がほとんどいないというのが現状です。

私も万葉植物園に何度も来ているが、実際この小さい可憐な花が咲いているのを見たのは、今回が初めてで貴重な花を見ることのできたこの日が、ひ孫のお宮参りの日と重なって、忘れがたいものとなった。

追記・・・むらさきについて調べていたら下記のような記述を見つけたので

他の文学作品においても、紫草の扱いは格別で、特に源氏物語に登場する最上の女性達には「紫」が名付けられ、作者も「紫」式部と呼ばれました。その後の古今和歌集、枕草子などの古典から、近現代の宮沢賢治の童話に至るまで、紫草の名は様々な形で取り上げられています。中でも、山田耕作作詞で知られる旧東京市歌は、『むらさきにおいし武蔵の野辺に日本の文化の花咲き乱れ・・・』という表現で始まっており、紫草に対する扱いは、最近まで我が国の普遍的認識であったいうことが伺えます。 

             

むらさきはとても小さい花で、マクロで撮ったつもりでも、手振れとピント外れで下手な私の手にはなかなか負えないので、上の小さい画像を大きくしても手頂いた後で、下の入場券に印刷された写真を見て頂くと、5弁の白い小さい花が分かっていただけると思う。

 

 

 


・初夏から夏にかけて、白い5弁の小花が咲く。(花色は紫ではありません)花の真ん中に、「へこみ」がある♪

・根は太く紫色で「紫根(しこん)」と呼ばれ、名前の由来となった。これは紫色の染料や薬用に使われる。秋に、白い卵状の丸っこい実ができる。

 

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ほっと一息 荷茶屋

2015年05月30日 | ★食の楽しみ

 5月27日撮影

 

午後の厳しい日差しを避けて、子鹿が春日大社参道の木蔭の中で、とおり行く人に頭を下げているのがいじらしい。

 

  

お宮参りの帰り、せっかくの機会だから奈良市へ立ち寄った。

疲れているのであまりたくさんの目的地を決めるのは避け、駐車場が空車表示の出ているのを、道路標識で確かめて春日大社の駐車場に行くことに決めた。

平日なのに春日大社の参道は、人が随分多い。修学旅行生はグループ行動もあり、学校ごとの集団有で、平年の5月ならば、気持ちの良い皐月風の中を歩けるのだろうが、今年の異常な暑さは旅行生も引率の先生も大変だ。

大きな声が飛び交って歩いているグループは、日本語じゃない。外国の人も多いものである。

 

 

取りあえず椅子に腰を下ろして、冷たいものを食べたい。

荷茶屋に来るとその月の万葉粥を食するのが楽しみだけれど、粥は熱いとのことで、これをパスして一番爽やかそうで喉越しのいい上のようなのをオーダーした。

 

私の席からは、荷茶屋の玄関がよく見える。外の床几の赤い毛氈のところにも、お客さんがいたのだが、先に席を立っていつの間にか見えなくなっていた。

気温は高いのだけれど湿度が低いので、木蔭や建物の中に入ると、風が通り抜けてとても心地よい。食事時間でないので、混みあってこないのを幸いにして、この気持ちのいい場所で、ゆっくりと休憩の時間を取ることができた。

早朝に起きてきた疲れもすっかりとれて、膝さえ痛くならなければ、ちょっとその辺りを散策して来る気力が出てきた。

 

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お宮参り

2015年05月28日 | ちょっとおでかけ

 

 

午前4時起床・6時出発の予定なので、何事もスローな私は出かけるまでの時間2時間とっておいた。5時になると障子越しに外の明るさで、予報通りの快晴を確かめる。すでに太陽は近くの里山の上に顔を出していた。

 

 

 

  

お嫁さんのご両親が準備してくださった、お宮参りのセットの数々。それぞれにきっと謂れがあるのだ。

 

 

ベビー帽とお洋服 涎掛けは、ピンクづくめで可愛い。

ママにだっこしてもらって、帽子をおばあちゃんに被せてもらって、まるで一人前のように頬杖をママの肩に。生まれてすぐに見たきりだっただけに「なんと1か月で大きくなったこと」と私の頬も緩みっぱなし。

 

 

ママのおかあさんは服喪中なので、この大きい鳥居の手前で駐車して待っていてくれることになっている。 

 

  

紐祝いを沢山産着の紐に付けてもらうのは、お金に不自由なことがありませんようにとの、昔からのお宮参りの慣わし。

 

  

お詣りしたお宮さんは、岡田国神社

紫陽花の花が咲き始めている。

 

 

 

 

主祭神 生国魂命
      菅原道真公

拝殿に案内される。 

 

 

本殿の屋根が木々の間に垣間見える。本殿の様式は、春日造だ。  

 

 

拝殿に入って神官のお出でを待つ。

後ろの扉が開け放たれていて、そこから涼しい風が入り 爽やかで、気温の高さを心配していたが、風と共に、鶯の鳴き声がいっそう涼しさを持って来てくれた。

 

 

総ヒノキ造りの拝殿に響く、厳かな神官の祝詞の幾通りかを頭を垂れて聴きながら、この街のこのお社の氏子としてのご縁を頂いた、ひ孫Aちゃんが幸せで健康に恵まれて、神のご加護がありますようにと祈念した。

途中で目が覚めて泣きはしないかとの思いは、杞憂に過ぎず心地よげに、すやすやと眠っていた。 

 

 

神官様と儀式の後心安げなお話をして、神社を後にした。

 

 

神社から駐車場までの長いスロープは、関西線を跨いでいる。丁度京都方面へ向けての電車が通過して行った。

 

 

鳥居の手前では若いおじいちゃんと、おばあちゃんが待ちかねていてくださった。

抱っこされて気持ちの良い揺れが続いているのか、ほんとによく眠っている。

いいお天気に恵まれて、いい風を貰って、お参りの間中鶯の鳴き声が、優しくお祝いの歌声のようだった。

「おめでとうAちゃん 元気で幸せがいっぱいきますように」

 

 

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薔薇園を楽しんだ後 奈良芸大の作品展鑑賞

2015年05月25日 | ☆ ふるさと・大和

 

おふさ観音での作品展(奈良)

在校生

全コース

日程 :
2015年5月15日(金)〜6月30日(火)
場所 :
おふさ観音 茶房おふさ
おふさ観音で開催のバラ祭りの期間に合わせ作品を展示します。

 奈良芸大のINFOMATION には上記のお知らせが掲載されている。

薔薇の花のデジブックを作った後、残りの写真を整理していたら、お房観音の「茶房おふさ」へ行く途中の、円空亭の廊下の中に展示していた作品が、そのままにしていた。この日 茶房の座敷に上がって、展示されている作品を見せてもらうつもりだったが膝が痛くて、段差のある所での靴を脱いだり履いたりする動作が、困難だったので、また日を変えて体調のいい時に、バラの花ともゆっくり出会い、学生さんの展示作品も例年のように、きちんと鑑賞させてもらおうと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 5月17日 ガラス戸越しに撮影

ガラス越しに撮影した陶芸作品を観ていると、もっとほかの作品も観たいと思う。

茶房の座敷を開放して展示しているのだろうが、茶室でも展示していた年があって、茶室の中で学生さんの作品が、伝統的な日本の茶室に、現代アートが思いがけなくマッチしていた感動的な場面を、創り出していたのを思い出した。

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1回10分 日に2回

2015年05月23日 | ★ 日々の呟き

 

 

これは何でしょう? 

 

 

膝が痛いので困るという話をした時、これを続けて今では、正座も、フラも、太極拳も楽しくできるようになったとのこと。

今では全く使ってないから、やってみてはどう?

そう言ってくれたSさんからお借りして「もうずっと使ってくれるといいですよ。」お言葉に甘えて1昨日から我が家にできた運動スペース。

「続けることが大事、頑張ってね。」

筋肉が強くなれば骨を守ってくれる。それに向けて、とにかくぼつぼつ慣れるようにして頑張ってみよう。

Sさんに感謝しつつ。

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