このまま石段を上ると、まるで別世界へ誘われるようです。次に打ちっぱなしの高い高いコンクリート壁の何処までも続くような道が、近つ飛鳥へと招待してくれるのでしょうね。安藤忠雄先生の設計になる博物館です。
展示は三つのゾーンに分かれていました。①は近つ飛鳥と国際交流。ここでは古代日本は朝鮮半島や中国大陸の国々盛んに交流しながら国の決まりを作っていきました。
②は日本古代国家の源流。古墳の形や埴輪の世界、そして巨大な古墳を造っていきます。
③は現代科学と文化遺産。昔のことを調べるのに役立っている現代科学の大切さを展示物で実証しています。
高い位置から先ず全体を眺めながら、下へ下へとスロープに誘導されるように降りていきました。
私は埴輪を見ることが好きなので、写真にはやはり埴輪が多く見ることができます。奈良県内の古墳から出土した埴輪も何点か並んでいましたので、さらに興味を持ちました。
反対側の上から見て写真に撮るべきでした。仁徳稜古墳の模型で直径10mのこの大きさは、実物の150分の1だそうです。古墳造りや、人々の様子を表していますが、画像にはうまく入れることができませんでした。
①から③までを実物映像、模型など視覚によって、難しい歴史の学問でなく、興味を持って自然に学べるように構成されていました。
仁徳稜の模型の周りをこのように沢山の埴輪で取り巻いています。
約8mの十三重石塔が、博物館の吹き抜けのような位置を占めていました。 これが奈良時代前半に造られたものであることで修復した模型とはいえ、この塔から見える古代をいろいろと想像します。
駐車場に出ると、紅梅の膨らみかけたのを見かけて、この日はだいぶ暖かい日だったので、春を感じた梅を見かけて、そぐそこに来ている春を嬉しく思いながら、博物館のお勉強の時間が、ここでほっとした感じでした。