関西花の寺二十三番霊場の金剛寺の、お花探訪は今回が最後です。
いつもオオヤマレンゲは牡丹の花と同時に、こんなにたくさん開花しているのと出会うのは珍しいような気がします。
私がお寺にお詣りするのが、遅かったせいもあるからだと、例年から外れた時には、このように一度にいろんな種類の花と出会える機会に、恵まれることになったのかもしれません。
大山蓮華の香りは、その木に気づかずに木の下を通ったら、香りが下を歩む人に声掛けをしてくれます。
その声に気が付いて見上げますと、受け咲きの白い花が開花しかけています。
ふっくらとした蕾は、開花し始めると辺りに甘いふくよかな香りを、漂わし始めるのです。
開花した花たちをたくさん集めました。
蕾がまだ沢山ありますから、オオヤマレンゲの花と香りをじっくり楽しむのはこれからでしょう。
もう一つ薫のいい花の開花だありました。
それは黄木蓮の花でした。
葉の色とよく似ていますので、つい見過ごしてしまいそうになりますが、よく見ますと葉の間に、開花し始めた薄い黄色の花びらが見えました。
金剛寺の牡丹園は、今「香りの園」であるといえましょう。