カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

斑鳩の里 法起寺とコスモス

2013年09月29日 | ☆ ふるさと・大和

 

斑鳩三塔巡りの秋の楽しみは、コスモスの揺れる法起寺の塔のある風景である。

  

 

昨日訪れた法起寺は、満開のコスモス畑に囲まれ、優しく華やいでいる。

青空に白い雲、乱れ咲くコスモスが、微かな風にも揺れて、何処から見てもいつまでもそこに立っていたい気持ちになる。

 

東の方に何処までも広がっている、コスモス畑を縫って、ウォークのイベントの人たちが、コースを辿っていく。

 

少し広くなっている野道を辿れば、法起寺の三重の塔が、シルエットのように、前方に浮かぶ。今まではこの位置から塔を写したことがなかったが、今回はコスモス畑の端から端まで、歩いては止まり塔を眺め、コスモスを見つめながら、気候のよいのも幸して、斑鳩散策をゆっくり楽しむ。 

 

法起寺西の門まできた。ウォーキングイベントの人たちが、どんどん門の中に吸収されるように、お参りに入っていく。

出る人、入る人で、このあたりは一時混雑していた。 

 

再びお寺の南に出た。今年はこのあたりにも沢山のコスモスがあり、築地塀も、南門もとても美しく秋の装いとなっている。 

 

このあたりからの塔とコスモスが私の好きなところだ。 白い雲がぽっかり浮かんでいるのも、待ち続けた秋の散策日和に花を添えてくれる。

 

どんどん南の方へ移動しながら、塔を眺めると穏やかな風景が時間をとめてしまったような、豊かな気分にしてくれる。

 

 

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家から駅へ 早朝のコスモス

2013年09月28日 | ☆季節

 

 

 早朝に目覚めた。午前6時を待って外に出た。東の空に雲があったので、その雲が取れるのを待って、コスモスの咲いてる駅への道へと急いだ。エノコログサの先が朝日を浴びて金色に輝いているように見えた。これはすぐ裏であるが。こんな早い時間に滅多に外で出ないので、こんな輝きを見るのは珍しい。

  

稲刈りの済んだ田の株にも、日が差し始めた。じっくりと見つめていなかったが、こうして誰もいない道を歩きながら見ていると、田舎住まいのよさのような感じがする。季節の移り変わりをじかに感じる場が、目さえ開けて見つめていれば飛び込んでくる。

  

今朝こんなに早起きしたのには訳があった。前日の夜のウォーキングの時、月夜でないし街灯が届かない西側の上の田圃に、どうもコスモスらしい花が、風に揺れるのが見えた。それを確かめたくて、それも朝日の中のコスモスをカメラに欲しくて、食事の用意をする前に出てきた。

 

      

たった一枚の田圃だけれど、そこにはよく見かける普通のコスモスが、朝日に輝いて咲いていた。彼岸花がまだ少し残った畦に向かってコスモスと彼岸花が一緒に咲いている賑やかな秋の訪れである。 高く晴れ渡った、真っ青な空に、背伸びするようにしたから写したコスモスは、太陽の光を独り占めするように背伸びしている。

 

  

金剛山をバックにしたらコスモスもヒマワリのように、大体みんな東の方に顔を向けているのに気がついた。 

早朝に出てきた甲斐があった。ここのコスモスがこんなに咲いているのだから、私の心は斑鳩の里のコスモスへと、飛んでいた。

そう思うといても立ってもいられなくて、朝の仕事を超特急でして、10時には斑鳩に向けて車を走らせていた。

コスモスシリーズの1がこの「駅までの道」の田圃のコスモスだとしたら、明日は、今日行って来た斑鳩のコスモスにしたいと思いながら今夜はこれまでにしておこう。

  

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続 石舞台地区 尾花

2013年09月27日 | 季節の花

秋の月見のおそなえとして、欠かせないもの。【中秋の名月】(十五夜)には、ススキは収穫物と一緒に供えられるが、いつ頃から始まったのだろうか、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味がある。 ということだから、古代からの仕来りなのかも知れない。

昨日は萩の写真をUPしながら、私の呟きを記したが、萩といえばススキと対になる秋の花なので、明日香石舞台の歴史公園で撮った写真を、もう1日連続しての呟きとなった。

 

 

狐火の 燃つくばかり 枯尾花   与謝蕪村   

与謝蕪村のススキの句を二首見つけたが、上の写真のススキをモノクロにすると、蕪村の世界が見えてくるような気がして・・・。

 

 

尾花 1

ススキの別名は尾花である。獣の尾を連想するような、花穂から命名されたのだ。

和歌や俳句には尾花と詠まれているのが多く、情景を表すのには、尾花の方がよく分かる場合が多いと思う。 

 

   

 

尾花 2 

萩の花の向こうに、直射日光があったって白く光るような尾花が、萩と対照的だ。

  

尾花 3 

まだ開き切っていない穂と、開いた穂とが入り混じって、立体的な空間を作り出している。

  

尾花 4 

殆ど開花していない状態であれば、ススキとつい呼びたくなる。先ほどテレビで和歌山県のススキの名所の映像が流れていたが、近くのススキが原を訪れてみたくなる。 

                                               11106

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萩 石舞台地区

2013年09月26日 | 季節の花

 

 

 細川の棚田を写しに行った帰りに、多武峰へ行こうか、もと来た道を引き返そうかと、少し迷いながら、石舞台あたりの見事な萩を、ゆっくり見たくて戻ってきた。

萩は彼岸花のように華やかなインパクトのある画像に収まることがないけれど、萩の花そのものにはとても惹かれる。

一つ一つの花は小さくて、姿のよさをアピールすることなく控え目に寄り添って咲いているが、その寄り添い方が零れんばかりなのがいい。花の足元には、落ち花が零れているのもいいものだ。

  

萩の花・1 

歴史公園の萩の花は、今が真っ盛りである。 万葉集でも一番多く詠われている花は、萩の花であるから、古の人たちの心をしっかりと掴んだ花だといえよう。

 

  

萩の花・2

 

  

萩の花・3 

背丈よりももっと高い花丈の傍によると、花に隠されてしまいそうだ。

 

 

  

萩の花・4 

 

  

萩の花・5

  

萩の花・6 

ほかの萩とは種類が違うのだろうか。一段と濃いピンクが滝のように緑の芝生に流れ込んでいる。

 

  

萩の花・7

 

 

萩の花・8 

どの花たちの前に行っても、やはりその控え目な優しい美しさがますますこの花を好きになっていく要素だと思う。 

万葉集・第八巻 1557   明日香川 行き廻(みる)る岡の 秋萩は 今日降る雨に 散りか過ぎなむ

                                                丹比真人国人(たじまのまひとくにひと)

万葉集の中に明日香川と萩を詠んだ歌を見つけたので、ここに残しておこう。

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明日香村 細川の棚田

2013年09月25日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 

  

 

 

 

  

 

 

明日香多武峰からへ段々に高くなっていく集落の棚田は、彼岸花と黄色く稔った稲が美しい。山に沿うように建っている家屋の甍にも、秋の風が渡っていくようだ。

上(かむら)地区からは、二上山が望まれる。 

                                                   5446

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