カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

お花見茶会 まちなみ伝承館

2015年03月31日 | 我が町

 

 

 前日の夜のことです。「明日まちなみ伝承館でお茶会をしますので、ぜひ来てくださいね。雨でもあります。」日曜日は雨の予報が出ていたので、雨でも…と付け足してくれたお茶の先生のご招待の電話に、お茶の嗜みのない私のことは知っていてくれてのお誘いに、「お伺いします。」と予定のないことを確かめて、お返事をした。

「お花見の茶会」という言葉に伝承館の枝垂れが咲いていることを確信した。

  

29日の日曜日は、終日春雨が降りしっとりと落ち着いた日になった。

東浄川が吉野川に合流する最後の橋のたもとに、伝統的建造物の新町通りの拠点となっている、まちなみ伝承館の敷地の枝垂桜が、春雨の中で、まだ花も落とさず満開状態を保っていた。

 

 

  

お花見茶会はこの桜を正面にした所が会場で、お花の時期に合わせた趣の深いお茶会だ。

雨の1日を日本を象徴する桜を眺めてのお茶会は、日本情緒の豊かさに浸るいい時間だ。

 

   

柳の新芽が伸びて、枝垂桜とのコラボがいい。どちらも優しさを表現しているようだ。

柳も枝垂れも、春雨にはお似合いだ。

 

 

  

枝垂れの伸びた枝は柵の外にまで下がっている。どこまで伸びていくのか、声がけをしたくなる。 

 

  

「お茶会しています。どうぞ・お入りください。」表の戸に貼り紙があった。赤い毛氈のお茶席が、なんだか私には似合わないように思って、知人にそんな話をすると、みんなそんなのだから、自由に気楽にしてくださいねと説得された形で緋毛氈の一つの席に着いた。

 

  

お菓子は花見の三色団子。甘いお菓子の後のお抹茶は、とても美味しかった。

 

 

後ろ姿の美しく若い方が、私にお茶をたててくれた人だった。

表の桜の美しさを語り合ったり、お茶碗について先生に尋ねている人など、とても和やかで優雅な雰囲気なので、この席に来させていただいたことは、日頃 がさつな私にとって何よりの、落ち着きのある日本的な時を頂いたように思えた。 

 

   

左でお茶を頂いている人の、視野に入っている風景は、右の桜のある一角だ。それこそお花見のお茶席だ。桜の向こうは、吉野川の堤防である。この堤防に4月の中頃になると、鯉のぼりが泳ぐようになる。

 

                   

クリックして大きい画像でご覧ください

この町の桜行脚をしたいと、お天気の日に市内の桜を求めて歩いてきた。4623

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賀名生の里 新しい藁屋根に花かんざし 堀家の風情

2015年03月30日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 

 28日・桜井の鹿華苑からの帰りに、あまりにお天気がいいし、車の中はクーラーが欲しいくらいなので、友人が「きっと賀名生の枝垂桜が咲いているから見に行ってみよう」と言ったので、友人の家も通過して、西吉野町賀名生へ行った。

土曜日でもあり、山の辺りにも人が多く見える。花はもうちょっと先の方が美しいに違いないようだ。しかし資料館から見た堀家の枝垂桜は古木の存在感をしっかり見せていた。

今が見頃・「来てよかったね。」と友人の判断の的中に感心した。

後醍醐天皇ゆかりの、その当時は皇居であった堀家は、屋根の葺き替えをしたらしく、朽ちたような色だった昨年と違って新しい藁の香りのしそうな色合いの屋根が、優しい枝垂れの向こうに望める。

  

以下撮影場所を替え乍ら、まるで花簪のような枝垂れと、堀家の屋根の佇まいを好みの方向から撮っていった。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

  

資料館から国道方面の土手を見ると、斜面一杯にレンギョウの花が咲いている。やはり黄色い花は目に付き惹かれるものがある。

資料館の上の方の染井吉野の蕾もかなり膨らんで、桜の木のあるあたりが全体にほの赤く見える。

今年は梅も桜も一緒に春の歌を歌い出しそうだ。 

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水芭蕉に会いに 鹿華苑

2015年03月29日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

穏やかな春うららの日の昨日、桜井市鹿路の鹿華苑 へと向かった。

大好きな水芭蕉が待っていてくれる、わくわく感が私を捉えた。鹿華苑の水芭蕉との出会いは2012年3月28日だった。「水芭蕉 あなたも 春の使者」  3年前・この大和の里山で会えることは、大きな喜びだったことを記事にしている。

翌年の5月20日には一面九輪草の花を見ることができたのも、ここ鹿華苑だった。

下市方面から桜井への道路標識に従って、山道を走り新鹿路トンネルを出て左折すると、道端にいる大きなカメさんがまず迎えてくれる。 

 

カメさんの出迎えからはここまですぐ。

駐車場は3台くらいのスペースなので、止められない車は路上駐車だが、皆さんエチケットを守って、通行可能な駐車の仕方をしておられる。

 

オーナー手作りの看板があり、ここでもオーナーの心遣いの細やかさや、優しさを頂いたようで嬉しい。

 

暫く登ると、「ミズバショウ」の案内が絵と共に立って導いてくれる。 

 

  

土手と谷川の間に木道があって、春の妖精のような花を見ながら木道を歩く。

 

テレビを見たので来たという人たちの何人かと話し合ったり、木道を譲り合ったりして、花を愛でる共通の気持ちが通じ合って和やかな雰囲気の時間が里山に流れる。

「水芭蕉と一緒に写真を撮ってあげましょう。」と言ってくれた人にカメラを預けて、座るか中腰にならないと、花が入らないとのことで、友人は中腰に私はかがんで、ばあさん二人のツーショットがこれである。

あとは花たちを見つめてカメラに。

 

 

 

 

 

鹿華苑を彩る花木を集めてみた。

 

 

 

土佐みずきとサンシュユが黄色の濃淡のように遠くから見えてどちらも今が見ごろである。

 

 

駐車場に植えてある花梅は、鹿児島紅の名のごとく、真紅の花が見頃である。

駐車場から出た山の土手にお地蔵さまが祀られていた。手向けの花やお茶涎掛けなど山里の人の素朴な熱い信仰を見る思いがした。

 

 

 

国道に出る手前の綱掛橋の上に、明日香の稲渕甘南備の里の飛鳥川の上に掛けられたような綱が掛かっている。

以前来たときにも気になってカメラに収めたが、この綱については調べてなかったし、傍に尋ねる人もいなかった。

場所から考えられることは、集落の入口の結界の綱ではないかと思われる。

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デジブック 『我が町の桃源郷』

2015年03月28日 | ☆ ふるさと・大和

デジブック 『我が町の桃源郷』

                                                                                                               

 

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桃源郷は春のときめき

2015年03月27日 | ☆ ふるさと・大和

 

啓翁桜

染井吉野より一足早く満開の時を迎える。春の訪れの今山の斜面を彩っている。

すでに生け花の切り花用として、枝を伐って冬の間に出荷されたあと、自然の中で再び目覚めた枝が伸び、花芽をつけて冬の寒さに耐え、本当の春の喜びを謳歌しているのが啓翁桜である。

2度目のお役目が桃源郷を創っている。

 

どの木も低木であるのは、花木を育てることを生業にしている、この里の人たちの作業のゆえである。最初の花芽の着いた枝の後伸びたいだけ自由に伸びている、花の鼓動が山に今溢れている。

 

低木であるといっても、細い枝先はこの春を喜ぶかのように、空に向かって伸びている。

桃源郷を創りだしてくれた木は、多分花が終わってしまったら、剪定をするのか、山に入ると木の枝がまとめてあちこちに置いてある。

 

サンシュユは、啓翁桜と同じような役目をしているのか、話を聴いていないが、多分出荷の後の再びの命の美しさを今見せてくれているのではなかろうか、今度「ここは家の山」と教えてくれた後輩のTちゃんに尋ねてみよう。

 

サンシュユの細い枝も、温かくなった空にしっかりと延びている。これらが遠景になると、みんな朧になって春のときめきをもたらしてくれる。

 

道路から対岸を見ると、啓翁桜もサンシュユもみんな低木であることが分かる。

手前の目の前の枝は染井吉野だ。まだ蕾さえ固く、町中の木よりも遅い春となることだろう。

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