ウォーキングの道筋にある神社の長い石段である。普段はひっそりとしている。
夕方の時間帯に通ると、近くの高校の野球部の生徒が、駆け上がり駆け下り、時には、二人一組になって、背負って、この石段を登っていることもある。
格好のトレーニング場であろう。
先日この石段の下に手押し車を見かけた。
高齢の人が、押して歩く車だ。
ふと見上げると、燈籠の辺りで、手に箒を持って、掃いている女性の姿があった。腰をかがめながら一段ずつ掃きおろしている。手押し車でここまで来るのだからかなり高齢であろう。
神社の石段を掃き清めるその姿に感動と尊敬の気持ちでいっぱいになった。