午前8時になっても、この深い霧に包まれた1日の始まりでした。
深い深い霧は、西の方から次第に晴れて、その後終日、小春日和の温かい日となりました。
今日の山茶花はたった一輪だけの開花です。
こんなに沢山蕾を見せているのに、開花するのも一度になるのでしょうか。
山茶花の咲く季節は寂しいのです。
息子のお嫁さんが急な病で入院したのはこの頃です。
次に咲くのはこの蕾でしょう。
忘れず見ることにします。
地味な白い小さな花が沢山咲いています。
柊の花です。
木犀と同じ種類と聞きました。
それほど強い香りはしませんが、ほのかにいい香りが傍に行くと漂ってきます。
もっと丁寧に撮ってと、花に怒られそうです。
どこから来たのかこんな蔦が、塀を這っています。
赤くなる前は、何だか嫌だったので、引っ張って取ってしまおうと思っているうちに
こんなに綺麗になりました。
取るのは、枯れてしまってからにしました。
吉祥草が金木犀の木の根元の、自分の葉陰に隠れるように咲き始めています。
この花が咲くといいことがあると聞いたのですが、この花が葉陰一杯に咲いたころ、
お嫁さんは仏様の国へと旅立っていきました。
若い命が病に勝つことができなかったのです。
だからこれらの花の咲く頃は、寂しい季節として、庭に立つのが何かものさびしく思うのです。
暫く雲の中に隠れていた奥吉野の山並みが、白く衣替えをして、今日姿を現しました。
家の濡れ縁から見えあたので、もっとよく見える所へ、午後から車を走らせて見に行きました。
金剛山の麓の山麓線の赤い橋を渡って、右折しますと。
国道24号に通じる道路に出ます。
南に向かって走っていますので、目の前に1枚目の写真の光景が飛び込んできます。
望遠一杯に引っ張ってシャッターを押しました。
大台、大峯とどの山がどれと、太陽がやや西の方向にあるので、光って液晶がうまく見ることができず、
大体の見当でシャッターを押している状態でした。
今年最初の冠雪が見られた日の記念に、撮って置きました。
この町から見える「奥吉野アルプス」といつも呼んでいる好きな冠雪の山並みです。
高見山は独立峰で、大台山脈から東に離れています。
肉眼では冠雪が分かりませんが、画像をよく見ますと、雪?かなとも見えます。
もっとはっきり雪が積もった様子を撮るのが楽しみになりました。
紅葉した楓の枝が、大きい銀杏の葉を2枚しっかりと受け止めています。
やがて散る前に、銀杏のための褥になってやったようです。
カエデの中の1本の大きな銀杏の木の下は、すっかり黄色い絨毯になっています。
先程見た楓の枝に留まっていた2枚の銀杏の葉も、ここに落ちるはずだったのかもしれません。
菩提仙川に沿った対岸の斜面には、南天が赤い実を沢山つけています。
「難が転じる」実を沢山見たことは、きっといいことがあるに違いありません。
今日の日が幸せの日である証と思いましょう。
苔むした古い石垣が、参道に高々と、しかもしっかりと築かれています。
石垣の上は建物がなく、もみじの様々な色合いが賑やかです。
かつてお寺の創建当時は、広大な境内の1部で、寺院の建物がのこには創建されていたのでしょう。
この橋を渡って駐車場へ戻りました。
午後から雨の予想だったのと、見頃が過ぎたころだとのことで、車は1番上まで行くことができ、足の負担は少なくて済みました。
駐車場の傍のテラスで、美味しいコーヒで一休みしました。
添えられてきた、チョコレートのお菓子がとても美味しいものでした。
錦の里と呼ばれる正暦寺は、天理と奈良の山間にありますので、昨日天理の銀杏並木を観に行った後
少し足を延ばして、「冬もみじ」と言うか「名残の紅葉」を観に行ってきました。
最も華やかな頃の正暦寺を、「多分今年は観に行く機会がないだろうなぁ。」とブログにアップされる
目をみはるばかりに綺麗な画像に、何度か行った時の感動と重ねながら、見入っていました。
霜が降り、気温が下がって山の色は寂しくなっていることを、承知で行ってきました。
上に何枚か載せた画像のように、華やかさをのり越えた、冬に見かう最後の華麗な錦の里を散策することができました。