国立能楽堂で、金春流の「井筒」を観る。
相思相愛の若い男女が、互いに見つめ合う姿を、この曲では、
「さながら見みえし…」
と、うたう。
見みえし。
見見えし。
男が女を“見”つめる。
女が男を“見”つめる。
本来は「見えし」だ。
しかしここでは、あえて“見”を連ねることで、二人の想いをひとつに表現している。
“見見えし”
恋と云うものをこれほどまで簡潔に、且 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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