迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

冬色のおんよそほひ。

2019-11-20 10:42:00 | 浮世見聞記
朝からの冷たい風に、いよいよ真冬の服を用意する。今年も冬となりにけり。隣家のお庭の木に、橙色の実がたくさんなってゐる。また、或る旧家では、柚子が実をつけてゐる。なにも無い季節はない。四季折々、植物はそれに合はせた表情(いろ)をみせる。靈長類と自惚れる人間サマは、もっと季節のいろから時間(とき)を知るべし。何も無いのは、まわりよりも、むしろ人間サマのはうになりさうだ。浮世は、いろんないろに溢れてゐる . . . 本文を読む
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