迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

『気』と『聲』。

2019-11-27 17:26:28 | 浮世見聞記
私は歩くことが好きである。とにかく、好きである。それは“ウォーキング”とか云ふ、カネをかけて衣裳道具一式を買ひ揃へる、ああいふ七面倒臭ひものではなく、普段のまま、気の向くまま、好きに歩くことが好きなのである。歩き過ぎは却って良くないさうだが、だとしても私は歩きたいのである。歩ひて世界を眺めることで、私は時間を知る。それらは、必ずなにか“聲”を発してゐる。それは、歩ひていなければ聞こえない。當今浮世 . . . 本文を読む
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