迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

勝負は夏の先。

2020-07-09 18:41:00 | 浮世見聞記
“街”へ出る用事があれど、何やら気が削げたので今日のところは素直に止めにし、持ち物をお気に入りのエコバッグに持ち替へ、地元での買ひ物のみに留める。途端にいつもの落ち着いた気持ちとなったのだから、押して出かけたら“何か”あったかもしれない。今日の日中は雨の止み間も短く、判断は正しかったと感じる。そのなか、このたびの大水害の名称が「令和2年7月豪雨」と改まれり。つまり、全國が危険水域に入った、と云ふこ . . . 本文を読む
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洞なる浮世かな。

2020-07-09 10:13:00 | 浮世見聞記
ブルックス・ブラザーズが経營破綻云々。先に倒産したレナウンと並んで、私もいくらか御縁のあった企業なので、「さうか……」と、曇天を仰ぐ。倒れないと信じてゐた大木が災害で倒れ、見たら中が空洞になってゐた──鶴岡八幡宮の“隠れ銀杏”の例を思ひ出す。かたや、新宿の忘劇場で芝居を観てゐた観客の一人が、演者から“観劇記念”に支那病菌をいただく云々。この状況下で劇場や催事を再開しやうなどと云ふ首を傾げる風潮のな . . . 本文を読む
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