散歩途中に立ち寄ったリサイクルショップで、上村松園の「花がたみ」(大正4年)の繪葉書に出逢ふ。同名の謠曲から取材したこの名画に、かつて國立近代美術館の特別展で初めて逢ったとき、口許から覗くお歯黒に艶めかしいまでの美しさを見て、しばらくその場から動けなかったものだった。その狂女に、私は再び逢った。原典の謠曲「花筺」では、狂女は愛する男性──天皇にておはします──との再會を果たし、狂亂はおさまる。私自 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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