迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

余震の真相。

2021-08-29 19:15:00 | 浮世見聞記
千葉縣佐倉市の國立歴史民俗博物館で、特集展示「鯰絵のイマジネーション」を観る。“鯰繪(なまずゑ)”とは、地震の元凶と考へられてゐたナマズを戯画的に扱ひ社會風刺を利かせた刷り物で、その名稱は近代の研究者により命名云々。地震發生直後から刷られる、作者や版元の署名も無いキワモノだが、そこにはいかなる災害も明るく洒落のめしてやらうとする江戸庶民の心の逞しさが窺へて、これぞ泰平の世の文化とも云へる。そもそも . . . 本文を読む
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