昨年に通りかかった時は營業してゐた都内忘所のカフェが、久しぶりに通りかかると廢業してゐた。昨年のその時、テラス際に置かれた植物の棘が私の上着の袖に引っ掛かかり生地がほつれると云ふ、とても不快な思ひをさせられた、因縁のカフェ。文句を云ひに入るのも馬鹿らしいのでそのまま通り過ぎたのだが、現在(いま)見るこの体はやはり、國難の煽りを受けたものか。──なにやら疫病が私の代はりに“仇”を討ってくれたやうで、 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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