ラジオ放送で、喜多流「融」を聴く。 視覺的に、源融の靈が月下の邸宅跡で優雅に舞ふ後場へ樂しみの目が行きがちな能だが、曲の舞臺である“六條河原院”跡の廢墟で、謎の潮汲み老人が古への豪遊ぶりを旅僧に語ってひとりしみじみとする前場の謠ひから、觀客がそれぞれにその情景を頭に描けるかどうかに、この優美幽玄な能の本當の味はひがあるやうに思ふ。(※京都市下京區都市町にある六條河原院跡の碑)シテの源 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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