ラジオ放送で、大藏流茂山家の狂言「宗論」を聞く。浄土僧と法華僧が道連れとなり、挙げ句に宿屋で互ひにおのれの教義を主張し合ひ、念佛を叫(わめ)き合ひ、やがて氣がつけば和合してゐる──主張の違ひなど人間の勝手な解釈で、衣をつけてゐればしょせん同じ穴のムジナと皮肉った狂言だが、今回の放送はただギャーギャーうるさいばかりで、朝から癇に障るその調子にラジオの音量を下げる。誰にでも喜ばれる狂言であれ──“お豆 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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