駐車場脇の道を通ると、クルマの下で一匹の小さな猫が仰向けに倒れてゐるのが目にとまり、死んでゐるのかと思はず足もとまる。が、ほどなく小さな猫はパチパチと瞬(まばた)きをしながら、私を見つめ返してきた。いはゆる“へそ天”で、日なたぼっこをしてゐただけのやうだ。微笑を誘はれて通り過ぎ、三十分ほどして再びその道を帰って来たときには、まう猫はゐなくなってゐた。 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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