目的の鐵道車両を撮るため、白昼の殘暑炎下を「我ながらよくやる……」と笑ひ乍ら歩くうち、その住宅地がまだ耕作地帯であった昔日を今日に傳へる古屋に出逢ふ。傳へると云ふより、そこだけどこかで時間が止まって、そのまま令和に至ってしまったかのやうな、ハテ私はどちらの時代にゐるのか、どちらの時代から来たのか……。遠くのはうで、鐵輪が鐵路を噛む音が聞こえて、ハッとする。私は、白昼魔の異世界へ引きずり込まれさうに . . . 本文を読む
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プロフィール
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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