迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

段々暖々。

2022-02-15 18:22:00 | 浮世見聞記


今朝は寒さで目が覺め、空き地には霜が下りてゐることを初めて知る。


昼頃には曇天が彼方へ流れてやうやく陽差しが戻り、その暖かさに氣持ちが和む。


人災疫病の感染者數は高止まり續き、その數のなかには私の知ってゐる人も含まれてゐる。

いよいよ身近に迫ってきたと緊張感は覺えども、術としては現状の生活形態を堅持するほかにない。


仄聞では、“オミクロン株”には四種類あり、そのうちの三種が日本で猖獗を極めてゐる云々。



現状をよく踏まへた上で、何らかの形で手猿樂を演じられないものかと模索し、案はあれど形に組み上げるのには、まだまだ。

とりあへず、現在(いま)の時點で腰を上げるのは愚かなり。


だが、下を向いたり背中を向けたりしてはならない。


前を見てゐれば何かが見つかる。

今朝に霜が下りてゐるのを見つけたやうに。



──暖かな陽差しのもとでは、考へ事も樂しくなる。











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