午前中に町内の小學校から聞こえるマーチングバンドなる練習の音で、浮世では休日に當ってゐることを知る。
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「子どもの時はラッパを吹ひて、大人になったらホラを吹く」
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ヘタもあそこまで極まると、かえって耳に障らなくなる。
ただ、小学生の集團感染も多數發生してゐるなか、あんなことをやってゐて大丈夫なのかしらとは思ふ。
別に子どもたちを心配してゐるわけではなく、我が城の近隣で感染者を多く出されてはこちらが大迷惑だ、といふ意味におゐてである。
あの調子っ外れなプープーを聞くうち、初代桂春團治が遺した膨大な音源のなかに、こんな件りがあったのを思ひ出す。
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「子どもの時はラッパを吹ひて、大人になったらホラを吹く」
昼から散歩に出ると、ヒトの流れはなかなか盛んなり。
人災疫病はいまや変異種へと世代交替を済ませつつあるなか、官の相変はらず旧態依然な對策が完全に無力化してゐることは、一目瞭然。
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國民の行動は、為政者の能力の鏡なのである。